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ディベートの肝は「前提」である

本日の授業もグループワーク。

お題【究極の選択 生き残れるのは誰だ!?】

地球が異星人に攻撃され、核爆弾を落とされました。その結果、地球上の大地の大半が放射線状に汚染されてしまった。
政府は国民全員の滅亡を防ぐため、生命維持カプセルを開発し、抽選で選ばれた10名が乗ることが出来ます。
しかし、カプセルに入る直前に故障が発覚し、カプセルに入れるのは7人となり、3人カプセルに入れなくなりました。
カプセルに入れるべき人を順位付け、入れない3人を選んでください。(一部抜粋)

カプセルに入ることが決まっていた抽選で選ばれた10人↓

・文学賞をいくつも受賞した若手女流作家 
・体育学部に在学中の学生で、将来プロ入りが有望視されている野球選手 
・19歳のアイドル歌手の少女 
・仏教のお坊さん 
・小学校の先生(妊娠3ヶ月) 
・衆議院委員(当選2回) 
・自衛官(航空自衛隊所属) 
・不登校の中学生 
・ノーベル賞を受賞した大学の名誉教授 
・寺社建設に功績のあった人間国宝の大工さん


今回のグループも5人編成でした。


議論スタート

ディベートでまず全員の考えた順位を発表し、そこから議論を進めるという方法をとりました。
私が10位に付けた人を、2名は1位に選出しており、真っ向から意見が割れました。
他にも、結構意見が分かれてて面白い討論が出来ました。

なぜ順位が逆転したのか

なぜそこまで順位が真逆になったのか、話を進めていく上で判明したのが「子孫繁栄に焦点を充てる派」と「汚染をどうするのか派」という前提条件が違うということ。

子孫繫栄を考える人は若さや男女比を優先させ、汚染に焦点を充てる人は博識さや知識の量を優先させた人事を行ったので、この逆転現象が起こりました。

面白いですね。

ちなみに私は「汚染をどうにかする派」です。
子孫繫栄を考えてもカプセルの中でしか生きられない場合は人数制限もあるので、意味がないと思いました。
それならば汚染をまずはどうにかして、そこから人類の立て直しをする方が賢明だという判断です。

前提を明確にしておかないと、議論の埒が明かない

これは今のコロナ禍でも言えることですね。
経済を優先するのか、人命を優先させるのか。
それにより政策が変わってくる。
この大前提がブレるとやっていることに矛盾が出たり中途半端な結果になります。

正解がないからこそ難しいですが、そこが物事を決める上での第一見極めポイントだと感じました。

おわりに

今回のグループワークは最初みんなの意見がバラバラでしたがディベートを通じ話し合いを行った中で、最終的なグループでの順位は私が考えたとおりとほぼ一緒になりました。

私が10位にした人物を1位にしていたメンバーが、最終的にはこの人は10位で全く問題ないと意見が変わったのは、結構すごいことなんじゃないかと思います。

自分の主張をしっかり伝えることが出来、相手の意見を聞いた上でさらに相手にとって納得のいく意見を伝えられたと思います。
また理解しやすいようになぜこの順位になったのか、根拠を例え話や合理的視点を交えて話せたのが良かった。

私は今まであまりグループワークを行ったことはありませんでしたが、しっかりと勉強になり自信になりました。






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