キンキ―ブーツ再々演を見て
キンキーブーツを見てきました.。
のっけから涙が溢れ、自分がなんで泣いてるのかわからない箇所が随所。
春馬君が愛した作品は、そしてカンパニーはやっぱり本当に素晴らしいパワーのある特別なものだった。それをリアルに感じることができて感動した。
何度も映像で見た―シーンたち。改めてセリフが、曲が、ダイレクトに刺さってくる。城田さんの演じるローラを春馬君と比べたり置き換えてみることはなかった。まったく別のものだと無理なく思えた。そしてとてもいい。本当に。そのうえで、誤解を恐れず言うと、今回私には、これはチャーリーの物語なんだと強く思えた。城田優さんのローラを否定する意味では全然なくて、チャーリーの成長のためにローラが必要不可欠な触媒として強く存在している、そんな関係性を感じた。
チャーリーの葛藤がとても伝わってきた。その葛藤を乗り越える時に、いつもそこにローラがいた。トイレの前で父親の存在の大きさというふたりの共通点を見出したシーンも然り。後半の工場のメンバーと確執が生じるあたりからも然り。特に後半の問題解決の背景にはローラが貢献していたこと、そこに気づき、ありのままのローラを受け入れるところ。各々の心の内がひりひりと伝わる。
初めの方は控えめに(私には)見えた、城田さんのローラーもどんどん存在感を増していった。Hold me in your heartでは、その身長の高さもあって圧倒的。そしてミラノへ。きらびやかな真っ赤なステージでの大団円。エンディングのRaise you up/Just beはやっぱりやっぱり、引き込まれる。気持ちが上がる。すごい一体感。エネルギッシュ―で楽しくて。そこにすごく力づけてくれるメッセージを感じる。人は弱いよ、それでも人ってわかりあえる、変われる、信じてもいいんだな、人の心の温かさに信頼や期待を持てるような。そして、それはあなたにもできるよ。特別なエピソードのようで、誰にでも当てはまる物語。普遍的なメッセージ。
こうして書いてみると物語の展開も完璧なんだなぁ。徹平さんが、「無駄なセリフが一つもない」と言っていたけれど、まさに。知らないうちに、心をガシッとつかまれた感じ。
シンプルに、あー楽しかった!!!そう思ってヒカリエでお茶をして帰った一日でした。
そして。余韻を抱えて帰宅してパンフレットを熟読。キャストの皆さんの思いを改めて知り、感動。そして、春馬君を想う言葉の数々にまた涙腺が緩む。この52ページの中に何度「春馬」っていう言葉があるんだろう。
ああ、なんというか。本当に過去2回の公演では、素敵な時間を積み重ねていたんだな、素晴らしいチームだったんだな。そして、春馬ローラはどこまでも魅力的。だからこそ深い深い喪失感。そこから立ち上がるまでにどれほどの葛藤があったんだろう。
そしてたどり着いた、彼は永遠にキンキーブーツファミリーのメンバーであるという思い。2022年公演のパンフレットのラストページには、春馬君の写真とともに、このメッセージが添えられていた。
これを見て、また、泣く。本当に、彼はここに居るね。何よりも大きな存在として。
それでも、なお、現実世界での彼の不在はやっぱり哀しくて、切なくて、悔しくて。つい、春馬君のばか、と思ってしまうよ。(ごめんなさい。。)
そんなこともすべてひっくるめて、この作品を届けてくれたこと、見れたことに、ただただ感謝。
そして、また、見たい!
実は、用意周到な??私はもう1回、東京公演を見る機会をキープしている。東京公演の終盤近く、また、彼らの物語に会いに行こうと思う。どんな進化をしているんだろう。それを楽しみに。
こんなふうに、物語や作品に出会うことも、人生を豊かにしてくれることのひとつかな、と思う。日本版キンキ―ブーツが長く長く愛されるといいな。届くといいな。心からそう思う。
追記
この記事を書いてから、自分の過去の記事を見た。去年の今頃。とてもざわついている。あの時、どういったらいいかわからない、複雑な気持ちになったことを思い出す。かなりな長文。
なんて、書いている。今、思うとこの時の不安は杞憂だった。ちゃんと感想を書けた。でも、このモヤモヤと付き合うこと、必要なプロセスだったのかな、と思う。
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