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♬ 童謡「あめふりくまのこ」

『あめふりくまのこ』
作詞:鶴見正夫
作曲:湯山 昭

教育系の学校に通っていた時、子どもの歌の弾き歌いの授業があって、たくさんの童謡や唱歌のピアノ伴奏と歌を練習したのだけど、いろいろな歌がある中で、なぜだか「あめふりくまのこ」がいちばんのお気に入りだった。
弾いていて心地良いし、ちょっとおしゃれな感じもする。そして、歌が可愛い。

それから何年も後になって、この曲が、素敵なピアノ曲をたくさん作曲されている湯山昭さんの作品だったと知った時、どうりで好きだったわけだ・・・と納得。

最近になって、童謡・唱歌の中から何かをピアノソロ用に編曲してみたいなと思った時、真っ先に思い浮かんだのが「あめふりくまのこ」だった。
初めてのチャレンジだから、やっぱり特別に好きな歌がいい。挫折しないためにもね。

私は、この歌の、絵本の物語のような世界観がとても好きだから、絶対に5コーラスのまま作りたかった。
それならば、歌詞が無くても5コーラスあることに意味があるよう、バリエーションを豊かに、それでいてまとまりのある感じにしなくては・・・

いちばん難しかったのは3コーラス目。
アレンジがなかなか決まらない箇所があった。
思いついたアイデアを弾いて確かめたかったけど、私は、両手でちょっと複雑な動きをしなくてはいけない場合には、楽譜を見ないと手がうまく動かない。
だから、確かめるためには、五線に音符を書かなくてはいけないんだけど・・・
仮のものを楽譜にするのは、勇気がいる。
書いてしまったら、それが既成事実のように居座って、どこかにあるはずのもっと良いアイデアが降りてくる余地が無くなってしまうのではないかと心配になる。

結局私は楽譜を書いて、一応、完成ということになった。
けれど、問題の箇所が、ずっと心に引っかかっていた。
弾くたびに、これで良いのかな?と思いながら、10ヶ月が過ぎた。

おそらく、これで良いのかな?と思い続けたのが良かったのだと思う。
突然、これだ!というアイデアが浮かんできた。
その時、私はピアノの前にいなかったけれど、今度は確かめなくてもわかった。

なんと10ヶ月もかかってしまったけれど、自分なりに納得のいくものができた記念にYouTubeに動画を上げよう。

(そして今度は納得のいく演奏にたどり着くまでに、さらに時間が・・・)

YouTubeの演奏動画です。良かったらお聴きください ↓

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