【連載1コマ絵本】ねこぱん 第6話 スターの秘策
スターは口の中に何かをパンパンに詰めていました。それは大量のひまわりのタネでした。頬袋に目一杯タネを詰め込んだスターは、ヘビたちに向かって一気にタネを吐き出しました。「プププのプーーー!」タネは見事にヘビに命中し、ヘビたちは驚いて頭を隠しました。
その瞬間、ねこぱんとスターは顔を見合わせました。「走れーーー!」スターの声にふたりは手を取り合って、勇気を出して走り出しました。ねこぱんは走るのが得意ではありませんでしたが、スターの思わぬ秘策で、3人は必至で駆け抜け、無事に橋の反対側に到着しました。
ねこぱんは息を切らしながらも、心の中に大きな達成感を感じていました。スターの勇気と機転、そして自分自身の勇気で困難を乗り越えたことで、ねこぱんは少し自信がついた気がしました。
「ありがとう、スター!」こぱんも笑顔で言いました。スターは「大変な時はお互い様だろ~♪」と照れくさそうに笑い、ねこぱんは大きく頷きました。3人は気づかないうちに、支えあい、絆を深めていたのでした。