自由な娘

娘(中1)が骨折してしまった。

それでここ最近は、娘と一緒にお風呂に入り何年かぶりに髪を洗ってあげている。

今日の記事は、そんなお風呂での一コマです。

娘と2人、湯船で楽しく話をしていたが、私は急に口を閉ざした。

しばらくしてはっと顔を上げる私。娘が不審がっているんじゃないだろうか。いや、あなたのせいじゃないの。

「あのさ、お母さん、出る時がめちゃめちゃ嫌なんよ。」

聞かれてもいないのに急に説明をしだす私。

「出る時ってすごい寒いやん?だからお母さん、毎年冬になると、毎日毎日この時間、ほんま嫌やなって思ってるんよ。」

皆さんもそんな事ないですか?

脱衣所を暖かくしておけばいいのだろうけど、毎年小さな暖房器具を買おうと思いながら買っていないまま来ている我が家。寒い脱衣所で着替えるのが冬の5ヶ月間くらい、私は毎日憂鬱になっているのである。

が、娘は言った。

「じゃ、無限に入ってれば。」

あ、そう、、、( ̄ェ ̄)


こうして文字に書くとものすごく冷たいように聞こえるかもしれないが、娘は決して意地悪で言ってやろうとかそんな気持ちで言っているわけではない。まあこれが娘。そうさ、生まれた時から知ってるもん。

「無限、て。」

私は小さく言い返した。が、私とて、いつまでもグズっているわけにはいかない。”よし!”と心の中で気合を入れ、脱衣所へと向かった。

その途端、娘が叫んだ。

「えっ、めちゃくちゃお湯減ったんやけど!」

その言葉に私は思わず笑ってしまった。
だって、大人の女性なら絶対に言わないであろうこのセリフ。女性同士、体重・体型問題は大変に気を遣い合うのが常であり、一つの迂闊なセリフが関係を終わらせることだってある、大変繊細な分野なのだ。

それが”めちゃくちゃ減った”って。ストレートにも程がある。(これでも母、体重には気を使っています。)

しかし笑う母の後ろから、娘はさらに追い討ちをかけた。

「いやさ、今日すごいお湯多いな〜って思っててん。それがきゅ〜〜げきに減ったから!だからびっくりしてん!」


、、( ̄ー ̄ )


いや、いいのよ、解説は。
お母さん、特にいらないわ。。

そんな娘の自由発言を聞くたび、私の頭に浮かぶこのお方。

『自由だっーー!!』

・・・ふりぃ〜〜だむ・・・ふりぃ〜〜だむ・・・


自由な娘とのお話でした。

最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。