エントリー作品ご紹介(3) #ほっこり4コマ漫画大賞
ほっこら〜のみなさん、こんにちは。
嬉しいことがありました。「#ほっこり4コマ漫画大賞」のご応募しめきり翌日に書いたお礼の記事に、noteさんからもお祝いをいただいたのです!
しめきりが過ぎたあとも、サポートをいただいたり、エントリー作品の紹介記事をTwitterにシェアしてくれたりと、この企画を盛り上げてくださっているみなさんのおかげです。本当にありがとうございます!
上のトロフィーにはそんなみなさん全員のお名前が書いてあるはず。
みなさん、おめでとう!
ご応募いただいた全作品を、私の感想をまじえて紹介しているシリーズ記事の3回め。上記マガジンの中から、今回も6作品をお届けしますよ〜。
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13.「深夜テンション」/青空ぷらすさん
ぷらすさんが文章だけでなくイラストもうまいことは知っていましたが、まさか4コマ漫画まで描かれるとは!
これは今回の企画を通して全体に抱いた感想ですが、小説を書く人は4コマも達者です。起承転結がぴたりと決まっている。話を構成する能力が高いんでしょうね。
ぷらすさんのこの作品も、導入からオチまでが掌編小説のよう。見事な出来栄えです。おまけに絵もうまい。漫画家がやるのと同じ工夫が、ぷらすさんのイラストにも随所に生かされているのですよ。
だいたい、タイトル横のぷらすさんのアイコンなんて、完全に漫画家デビューねらってますよね?
本気でこういう漫画、たまに読ませてほしい。おねがいします、ぷらすさん。
ぷらすさんのメインは文章です。「クズ星兄弟」というシリーズ小説が好きなんですよ、私。ファンになった読者が二次創作まで書くぐらい人気のキャラです。
1話分が短めなので、隙間時間の読みものとしてもおすすめです。第1話からぜひどうぞ。(この絵と題字もぷらすさんの作品のはず。イラストレーターやん)
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14.「三者三様、ビールへの想い」/ことふりさん
こちらも文豪の4コマ。画像がこちらです。
見えにくいと思うので一コマずつズームしてみます。
嬉しい配慮をしてくださいました!ズームを4枚つなげますね。
ことふりさんも絵がうまい〜!
普段からちょこちょこっと、こういうかわいいイラストを描かれているのでしょうか?描き慣れている感じの線画。文字もかわいいし読みやすいです。
一枚絵のときのやじるしの引き方なんかにも、絵描きのセンスが見られます。
ことふりさんはもしかしたら、左脳と右脳の使い分けが上手なのかな〜。文章を綴るときと、イラストを描くときで、パッ、パッとスイッチが切り替わるタイプの人かもしれないと思いました。ひらめき型、直感型。
しかもことふりさん、驚いたことに、これが初めて描いた4コマなんですって!
いける。いけますよ!絵柄が確立してるし、もっといっぱい描いてほしいです。
ことふりさんの記事の中に「#手書きnoteを書こう」を見つけました。
やっぱりうまい!あんみつ姫、食べたいぐらいかわいいです。
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15.「なでなでしたろ」/tagoさん
これまた文豪による4コマ漫画。画像をつなげます。
うまいなあ。唸ります。
tagoさんの猫好きがストレートに伝わる作品。心から愛してないと、こんなに猫を愛らしく描けないと思う。
まずタイトルが素晴らしい。「猫じゃなかった」とか「おまえ誰?」とか、オチがわかっている作者はついそのことをタイトルで示唆してしまうんですが、「なでなでしたろ」。このタイトルでこのオチが来るとは誰も予想しません。
全体はシンプルでセリフもほとんどないのに、とても印象に残ります。
向き合ってみてわかったのは、tagoさんがこの4コマに仕掛けている高度な技の数々でした。それらが複合して、オチの笑いをさらに大きくしています。
tagoさんのプロフィールを確認したら、コピーライターと書いてありました。なるほど、それでこのタイトルなのか!言葉にセンスがある人がうらやましい。勉強させていただきました。
tagoさんの小説を、こないだの「#教養のエチュード賞」で知りました。私の好みの内容で、ここでもその作品を紹介するつもりだったのですが、いま読んだ別の話がすごいインパクトだったのでそちらを。
やっぱりタイトルが秀逸。
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16.「秒速10時間」/アルマジロ武田さん
個人的にすごく好きな作品です。
最後に投げやり感がある作風に弱いんですよね、私。だから自分でもわりとそういうのを描きます。続きそうなのに「おわり」ってさっと幕を引くのが好き。
字体と絵に独特の個性を感じます。ちょっと破綻してるような緊張感があって、最後包丁出てくるんじゃないかと青ざめさせる雰囲気。
彼と先日、note岡山オフ会で会ったんですよ。みんなで3時間話したときの彼に、控えめで穏やかな印象を持ちました。
私が持参した「わさび豆」の小袋を最初に彼にも配って、1時間以上経ってから「僕わさびダメなんで」と真顔でわりと勢いよく返されました。そういう感じの彼です。いいやつです。
彼もメインは文章です。文豪の間でいま4コマ描くの流行ってるの?
大学で行動遺伝学を学んでいるアルマジロさん。このnote紹介記事に感服しました。文章を書くだけじゃなくて「読む力」もある人だと思います。
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17.「カメレオンのレオンくん(♂)」/きゆかさん
「#文豪の挑戦」へのエントリーです。描いてくれたイラストがこちら!
カメレオンです。すぐわかる。しかもなんだかキャラ立ちしている。デフォルメの仕方に迷いがない。名前までついています。レオンくん。
「小4の頃に生まれたオリジナルキャラ」と書いてあります。いったいどんなストーリーが隠されているのかとわくわくしながら、きゆかさんの文章を読んでみました。
レオンくんは、休み時間に友達と自由帳に描いたり、授業がつまらなかったときにプリントやノートの隅に描いたり、チャチャっと落書きしたいときに登場していました。
おお!そうだったのか。学校で生まれたキャラだったんですね。
あと、しっぽにリボンを付けてた可愛らしいメスもいた気がします。レオンくんの彼女でしょうかね。リボンの形はまったく覚えていません。
もう別れたのかもしれませんね。
彼女までいたのか!相当描き込んでいたようですね。
大人になったきゆかさんの、ちょっぴり切ない振り返りに時の流れを感じます。
久しぶりにレオンくんを描いて、レオンくんの姿を見て、あの頃の自分を思い出して懐かしい気持ちになりました。
なんだか、久しぶりじゃなーーー!!!ってレオンくんとハイタッチしたい気分です。
・・・泣ける。
そうかそうか。きゆかさんのペン先から、約10年ぶりにレオンくんが姿を現し、まだ小さかったあのころの思い出が一気に蘇ったのね。
きゆかさんにまた会えてよかったね、レオンくん。
彼女にも私、note岡山オフ会で会いました。上のピンクのアイコンから受けるイメージ通り、アクティブで元気いっぱいの女性です。(ライブと酒好き)
きゆかさんはただいま、「#聞いてよ20歳!コンテスト」を絶賛開催中!初の主催です。素晴らしい!
先に紹介したアルマジロ武田さんも、きゆかさんと同じ岡山、21歳同い年というつながりから、このコンテストをサポートされています。
みんなで応募して、一緒にこの企画を盛り上げましょう〜!
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18.「今週の絵」/森とーまさん
とーまさん、渾身のデッサン画がこちらです。
おおおおお!本格的!
鉛筆の濃淡とか余白とか、線を迷って消した跡とか、なにこれ、画家?とーまさん画家なの?
4コマ漫画部門のほかに、絵に自信ない人のための #文豪の挑戦 部門もあるそうで……何かしら賑やかし程度でもいいから、出してみたいと思いつつ、
賑やかしにこの絵はすごい。本気度が炸裂してるじゃないですか、とーまさん!
いや、それがね〜「下手でもいいから」も逆にプレッシャーなんですよね。なぜか。ワガママ。それで全然ずっと描けなくて。
えっ、「自信がない人のため」って言葉に圧力感じてたの?・・・なんでかわかんないけど、すいません。
それにしても、しめきり間際までそんなに悶々と応募のことを考えてくれていただなんて・・・。抱きしめたい。抱きしめたいよ、とーまさん。
最近、ちゃんとクロッキーの練習帳なる本まで買って、まじめに絵の練習をしてしまってて、この絵もそのテキストを参考に描いたのです。なので、普段描かない人ならではの絵! みたいな面白さもなくて、ぜんぶ中途半端で申し訳ない。
いやいや、そんな。謝らないで。真面目に落ち込まないでください。この企画はお遊びなんだから。もっと気楽に。
なんとなく各自で上手いことほっこりしてみてください。
あ。そこまで思い詰めてなかった。
ちなみにこれはオマケなんですが、とーまさんの絵の練習はどんどん本格化しているらしく、上の絵の「その後」がアップされていました。
サインまで入ってる!これから文豪画伯と呼ばせていただきます。
とーまさんの新しい長編小説が、つい最近始まりました。「宙(そら)が遣わす船に乗り」。SFやパルプが好きな方には、完結した2作品とあわせておすすめです。
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以上、今回すべて文章メインの方による、文豪6作品をご紹介しました。
noteには多重スキルの方が本当に多くてシビれます!
次回もおたのしみに〜。(この紹介シリーズ、いちばん楽しんでるの私かも)
最後まで読んでくださってありがとうございます。あなたにいいことありますように。