2つの黒い逆三角形/オンライン談笑会レポート/ここだけの話
日中ほとんど家にいて、たまの外出にちょっと身なりを整えるだけの私には、新しい洋服を買うという習慣がほぼない。靴は2足しかないし、バッグは1つ、ズボンはジーンズとチノパンを交互に履いている。
そんな私がめずらしく、昨日服を買いに出かけた。細身のコーデュロイパンツが欲しくなったのだ。駅前のショッピングモールでいくつかの店に入り、目当てのものを手に取ったのだが、広げてみるとどれも裾がラッパのようなデザイン。いまはこの形が流行っているのか。
コーデュロイは諦めて、ちょっといい感じの淡いグレーのジーンズを試着することにしたら、長身の私にはよくあることで、レディスだと丈が短かった。鏡に映る、ちんちくりんのズボンを履いたダサい私。あーあ、と嘆いた私の目線は、短い丈から膝、腿、腰と上方へ移動し、自分の顔へと移った。そこで思わず「ぎゃー!」と声を上げそうになるほどの衝撃を受け、鏡に近寄ってマジマジと自分の目の下を観察したのだ。ものすごいたるみができている。えっ、いつのまに?
私は化粧をまったくしないので、自分の顔を鏡でじっくり見ることがない。試着室の煌々とライトが照らされたぴかぴかの鏡の中では、私の両目の下が逆三角形に黒く浮き出して見えていた。ちんちくりんのジーンズを履いて、黒い三角を凝視する私。
それ以上服を探す気は失せ、惣菜と酎ハイを買って帰宅した。待ち時間の長いバスでわざわざ出かけて行ったのは、目の下のたるみを発見するためだったのか。ググった先の記事に突然出現する「目の下のたるみ、くすみが一瞬で消える!」広告写真の人物を見て、他人事ながらそのたるみ具合に同情していたのだが、まさかその同じたるみが自分の目の下にばっちり存在していたとは灯台下暗しであった。
ふう。
もう気にしてないけどね。
服に構わない私が外見を憂うわけはなく、白髪もシミもシワも全部ほったらかしにしてある。そこへたるみが加わったぐらいなんてことないのだ。歳とったらそりゃ体も衰えますよ。半世紀以上生きてきた証。むしろ愛でたい。風雨に晒されながら、ようがんばっておる。私にとっては笑顔が最大の化粧なので、会う人みんなにこれからも笑いかけていきたい。私を見た人は黒い三角にびっくりしないでね。
今週、「第2回サラ友オンライン談笑会」と題し、昼の部と夜の部にそれぞれ開いたひとときのお喋りの時間。ワクチン打ったばかりの人や、風呂上がりで頭にタオルを巻いた人など、なんと総勢13人も参加してくれました。ありがたや。談笑会の中身について一部を紹介します。
>noteに知り合いが少なくなったよね。という話は昼と夜、どちらのメンバーの間でも話題になった。更新が途絶えてる人、アカウントを消した人。集まったメンバーはほぼ全員3年以上noteを続けているので、フォローしている相手の動向が肌で感じられる。やはり寂しい。
>その中で自分が書き続けているのはなぜか。文章を書くことが好きだから? 好きだけど怖いという人がいた。自分の意図とまったく違う解釈をされたことで、感情を乗せた文章を書きづらくなった。ただ、別の場所で書いた文章がとても多くの人に読まれ、自分の思いをそっと受け取ってくれる人の存在に励まされた。noteでもまた書けるかもしれない。
>文章を書くことが特に好きなわけではないが、何かをやり遂げたいという気持ちで「毎日投稿」にチャレンジしている人。一日の終わりにちょっと時間を作って、日付が変わる前に投稿するのが習慣になっている。
>本業がライターの人。仕事のお堅い文章は割り切って書けるけど、エッセイを仕事で書くとなるとしんどいかも。noteは仕事じゃないから楽に書ける。
>勢いで書くか、じっくり書くか。note1本くらいなら勢いで書く人。じっくり派の中には、書いている途中で迷走したらそこでやめるという人がいた。読み返したときにすっきりした気分を味わいたいから、無理して書き切らない。
>読者の年齢層を意識したほうがいいのか。特に小説。意識しすぎるよりはその人の心の中にあるものをそのまま出すほうがよいのでは。プロ作家で意識している人はあまりいなそう。年齢関係なく、届く人には届くはず。
>自分のnoteを読むのが好きか。好きな人が大半。好きだから書くし、多少のブランクはあっても続けられる。
みなさん、ざっくばらんに話してくれて、あっという間の60分。笑顔のお開きとなりました。とくにテーマを決めてなくても、自然と文章や創作の話になるのがおもしろい。参加してくれた方、お時間とってくださってありがとうございました!
このあと「ここだけの話」を書きます。ちょこっとのつもりが長くなった。
最後まで読んでくださってありがとうございます。あなたにいいことありますように。