_12_結果発表

「#ほっこり4コマ漫画大賞」結果発表です!

ほっこら〜のみなさん、こんにちは。

長らくお待たせしました。「#ほっこり4コマ漫画大賞」ついに結果を発表します。ひゃっほーーーい!

選者は私ひとり。選考基準はいたってシンプルです。

<4コマ漫画部門>「大賞」・「特別賞」
・読んでほっこりできる作品。
・私がまったく個人的に「いい!スキ!たまんない!」と思った作品。

<イラスト部門>「文豪イラスト賞」
・私を唸らせた作品。

全体を通しての分析や感想などもあるのですが、それは後まわしにして、まずは受賞作品をのっけから発表します。

いきますよ?

1.ほっこり4コマ漫画大賞 「大賞」受賞作品

hirotyon(ヒロットヨン)さんの「寡黙な人達」です。おめでとうございます!

ヒロットヨンさん

いい!スキ!たまんない!

本当にねえ。度肝を抜かれました。
4コマ漫画を描く前に私が考えることはこうです。起承転結をわかりやすく。きちんとオチをつける。はははと最後に笑ってもらう。なるほどと納得してもらう。

ヒロットヨンさんのこの作品には、なにひとつこれがありません。そのことに度肝を抜かれました。
「ほっこりをテーマに4コマ漫画を描いてください」と言われて、こんな話を思いつくなんて。こんなふうに描けるなんて。

何度読んでもほっこりじんわりする。何度読んでも余韻が胸に迫ります。この「何度読んでも」がポイントで、つまり読み飽きないのです。一回読んで、はい終わり、にならない。いつまでも心に残る作品。

4コマの定義や枠を超えて、とても広大な世界を、ドラマを、テクニックを見せていただきました。ヒロットヨンさん、素晴らしい作品をありがとうございました。

(ヒロットヨンさんには「大賞」賞金10000円を、noteサポート機能より授与させていただきました。)

【受賞コメント/ヒロットヨンさん】

大賞に選んでいただきありがとうございます。
作品全て拝見させてもらい「ほっこり」にも多種多様あって面白いコンテストだったなと思います。主催者の猫野サラさん、そして皆さんと参加できたこと、嬉しく思います。ありがとうございました。

2.ほっこり4コマ漫画大賞 「特別賞」受賞作品

tagoさんの「なでなでしたろ」です。おめでとうございます!

tagoさん

これまた、たまりませんな。

オチの効き方がすごい!もはや常軌を逸しています。関西弁で言うところの「えげつないやっちゃでほんま」。
この作品がえげつないのはオチのパンチだけではありません。ほっこりさせるのですよ、読者を。あんなおっちゃんが出てくるのにほっこり。なんなのこれ。どういうメカニズム?
おっちゃんのキャラがちょうどいい加減なんでしょうねえ。キモさとかわいさと憎めなさのバランス。描きながらtagoさんもきっと、自分で笑ってたはず。

作品紹介のときにも書きましたが、タイトルがまた素晴らしいのです!この作品の魅力の3割はタイトルが担っていると言ってもいいでしょう。本の売れ行きを左右するとも言われるぐらい大事なタイトル。tagoさんの言葉と描写のセンスに脱帽です。

tagoさん、最高におもしろい作品をありがとうございました。

(tagoさんには「特別賞」賞金1500円を、noteサポート機能より授与させていただきました。サポーターの嶋津亮太さん青空ぷらすさんクニ∞ミユキさん、ありがとうございました!)

【受賞コメント/tagoさん】

本当に自分でいいのでしょうか・・・と思いつつ、めちゃんこ嬉しいです。
参加だけで十分に楽しかったのにまさか賞をもらえるなんて。
出演してくれたにゃんこたちと着ぐるみおじさん、そしてほっこりできる場を作ってくれた猫野サラさん、ありがとうございました!

さて、4コマ漫画部門の賞は、以上2つで終わり・・・のはずだったんですが、今朝私の母からLINEがきましてね。「私の選んだ大賞はこれよ〜」と、娘を差し置いて勝手に自分の大賞を決めていたので、せっかくだから母の賞も作ることにしました。

3.ほっこり4コマ漫画大賞 「サラママ賞」受賞作品

あげまんじうさんの「コチョコチョ」です。おめでとうございます!

あげまんじうさん

これぞほっこり!この作品を読んだら誰もがあたたかい気持ちになりますよね〜。

実はこの「コチョコチョ」も、私の中で大賞候補だったんです。本当に迷いました。この作品のほっこりさは、とてもわかりやすい。読者にまっすぐ伝わります。母が選んだ気持ちがよくわかる。
結局私は創作者側の立場で大賞を選ぶことにしたのですが、読者の人気投票だったらこのあげまんじうさんの作品がトップクラスの票を集めていたことは間違いないと思います。

あげまんじうさんの作品には母からこんなコメントが届いていました。
「"ほのぼの"をテーマに選んだ結果、大賞は『コチョコチョ』に決定。絵、文とも花丸!」

主催者代わってもらおうかな。

ちなみに母はほかにも「マイ入選作」を4作品も選んでいて、そのうちのひとつに「特別賞」のtagoさんの作品を挙げていました。私たち、似た者親子かもしれません。

あげまんじうさん、かわいくてしあわせたっぷりの作品をありがとうございました。

(あげまんじうさんには「サラママ賞」賞金1000円を急遽設定し、noteサポート機能より授与させていただきました。)

【受賞コメント/あげまんじうさん】

この度は、サラママ賞と言うこれまたほっこりするサラさんのママからの賞を頂き、誠にありがとうございます。noteならではの素敵な企画に参加出来てとても楽しかったです。サラさんに心から感謝いたします。

続きまして、「文豪イラスト賞」の発表です。選ばれたのはこちらの作品!

4.ほっこり4コマ漫画大賞 「文豪イラスト賞」受賞作品

紫りえさんの「『わん』て言う柴くん」です。おめでとうございます!

紫りえさん

注①:小さい物体は魚顔ですがダックスです。体は鱗ではなく、洋服の模様です。

注②:ダックスは決して飼い主の足に乗っているわけではありません。

注③:男性の背中は決して腫れているわけでも風船で膨らんでいるわけでもありません。年配者の円みのある背中を表現したものです。

注④:男性の手足がまっすぐですが硬直しているわけではありません。

注⑤:左横で見ているのは通りすがりの私ですが、ふたりいるわけではありません。亡霊でもありません。犬たちに近づこうとしているのではなく、左方向へ向かって歩いています。え?なにか?

唸りました!唸らされました!

延々続くセルフツッコミにどれほど笑わされたことでしょう。これ、紹介記事ではもったいなくて出さなかったんですけど、おまけもあったんです。

紫りえさん2

(後ろ姿を)どう表現するのか迷ったあげく、私の足はイカ足のように増え、ダックスは宙吊り状態、柴犬くんはおじさんの足に座り、男性のほうれい線は仙人のような髭になり、ランドセルのような背中の表現にはもはやコメントがつけられません。

イカ足・・・ダックス・・・宙吊り・・・ジタバタしながら宙吊り・・・やめて、もう・・・笑わせないで・・・!

イラストだけ見ると別になんてことない、わりとうまいタイプの絵柄なのに、文章が。ツッコミが。これぞ文豪の合わせ技!

恥ずかしすぎて、なんだか寒気を感じ、指先も冷えてきました(笑)
こんな昼間に酒も入れずに投稿するなんて、正気じゃない。
少し寝かせていいですか。いや、今日まででしたね。

シラフでぎりぎりの投稿。4枚も書いてくださったそうで、りえさん、ワンダフルな作品をありがとうございました!

(りえさんには「文豪イラスト賞」賞品として、SNSアイコン用似顔絵イラストを描かせていただきました。)

りえさんprof01のコピー

【受賞コメント/紫りえさん】

あの残像の残ったイラストがまさかの受賞とは!サラさんの懐の深さに感動せずにはいられません。時に恥を捨てることも必要ですね(笑)
受け止めてくださり嬉しさいっぱいで、またビールがすすみます。ありがとうございました。ほっこら~万歳!

以上で結果発表を終わります。
受賞されたみなさん、心よりおめでとうございます!


ふう〜。

本当に迷いました。ひとつひとつの作品と1ヶ月間向き合ってきただけに、愛着がありすぎて。みなさん心を込めて描いてくださったんだもの。その思いが絵や文章からひしひしと伝わってくるんだもの。
今回ご紹介できなかったあの作品、この作品。すべての作品がいまも私の記憶に残っています。

ちょっともう一回振り返ってみてもいいですか?ご応募いただいた全作品。

5.全応募作68作品をふりかえって

おもに絵を描く人と文章を書く人に分けて数えると、「漫画家」が36人、「文豪」が32人という結果になりました。文豪が意外と多かった。4コマ漫画を描いてくれた文豪が、なんと12人もいらっしゃいました。驚きです。

テーマを決めて振り分けた結果を円グラフにしてみました。


作品がカラーやモノクロか

200304円_カラー・モノクロ

漫画家はやはり描き慣れているからか、カラーの比率が高かった。文豪はペンや鉛筆の線を生かした絵が多い印象です。ちょっと小さくて見づらいかもしれませんが、それぞれの絵柄に作者の個性が光っています。


動物か人間か

200304円_動物・人間

漫画家は人間を描いた作品が目立ちました。人間を描くのはむずかしいという文豪からの声もちらほら。漫画家は人物描写がうまいですね。
文豪のほうは猫の出番が多かった。大佛次郎といい、谷崎潤一郎といい、むかしから猫は文豪に愛されているのでそれも頷けます。


食を扱った作品

200304円_食

食べものが出てくる作品が両者とも多かった。美味しいものを食べるとみんなほっこりしますよね。食べたり飲んだりする表現方法にもそれぞれに違いがあって、おもしろいなあと思いました。本当に人それぞれ。いろんな持ち味がありますね。


これだけたくさんの作品を、みんなが応募してくれました。
・・・感動して泣きそうです。みんな、本当にありがとう。

楽しい作品で参加してくださった方、サポートくださった方、この企画を外から盛り上げてくださったみなさん。本当に本当にありがとうございました!私から最大級の愛を送ります。

みんな、ありがとう。楽しかった。愛してるよ。

これからも絵を描くこと、マンガを描くことを続けてくださいね。私も続けます。一緒に楽しみましょう。

ほっこら〜に乾杯!


最後まで読んでくださってありがとうございます。あなたにいいことありますように。