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患者家族も千差万別

食道がんになった人に向けて、患者会のみなさんが作った冊子を前回紹介しました。

術後の体に起こるさまざまな症状を、できるだけ早い段階で知ってほしいという経験者の意図から企画されたものです。

作成メンバーのお一人で、抗がん剤治療や食道亜全摘手術などをされたミミさんも、ご自身のブログに思いを綴っておられます。

私は、術前抗がん剤治療2回の後、2020年11月20日に食道亜全摘胃管再建の手術をしました(術後リンパに転移があり、ステージⅢが判明)

術後の痛みに耐え、退院したら順調に良くなるものと思ってました。

しかし退院してからは、思っても見なかったこと、主治医から何の説明も受けてないことが次々と起こり、本当に恐怖と不安のどん底に落ちることになりました。

そんな時に、いや、手術後すぐにこの冊子があれば、少なからず心構えができてたのではと思います。

食道がんサバイバー・ミミの「ココロにピースを」(2023.4.9)


冊子を作った目的が、まさにこの文章に集約されていると思います。

ミミさんのこのブログを読んだ方が、同じ食道がんの後遺症に苦しむご主人に冊子のことをすぐに伝えたそうで、サイトからダウンロードしたPDFを印刷したご主人からこんな言葉が届いたとのこと。

いろんな不安が吹き飛んで行き、さらに同じ経験をしている人がいるんだと心強く思いました。
救われた命とともに、毎日を大切に生きようと思いました。

必要な人に届いて本当によかったと、冊子作成メンバーの間で拍手が起きました。

私は「患者の家族」という立場でこのプロジェクトに参加したのですが、冊子ができあがるまでに感じたことなどを、このあと綴ってみます。

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最後まで読んでくださってありがとうございます。あなたにいいことありますように。