エントリー作品ご紹介(10) #ほっこり4コマ漫画大賞
ほっこら〜のみなさん、こんにちは。
「#ほっこり4コマ漫画大賞」の結果発表が3月上旬に延びたという周知は、もうみなさんに行き渡っていますよね?あと一週間か10日ぐらい先です。それまで暇だし、イラストやマンガが描きたくてしょうがないという人は、ぜひ「ゆるい美術師」さんの企画「#ゆる美サポコン001」に思いをぶつけてみてください。明日28日がしめきりですよ〜。
ご応募いただいたほっこり作品を好き勝手に紹介しているこのシリーズ。(6)の最後で打った弾が、るいす砲となって弾き返され、あっぷあっぷの猫野でございます。報いですね。5ミリだけ反省。
10回めの今回は、7作品を紹介しますよ。なるべく弾は打たないよう、気をつけたいと思います。なるべく。
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56.「イギリス応援スペシャル☆1」/あずきの通訳日記さん
4コマつなげまーす。
元は5コマあったおはなしを、この企画に応募するため4コマに直してくださったそうです。あずきさん、わざわざありがとうございます!
誠にお恥ずかしい話ですが、最初この話を読んだとき、「え?どういうこと?なんでオチで泣いてるの?」と思ってしまいました。この作品にこめられたメッセージが理解できていなかったんです。
タイトルの「粋なドレスコード」の意味もよくわかっておらず、3回ぐらい読んでやっと、「ああそういうことか!」と膝を打ちました。私って不粋ね。
商談で訪れた日本人がスーツを用意できないと知り、わざわざ着替えて服装を合わせてくれたイギリス人。こんな気の利いた計らいって、日本ではまずない発想のような気がします。アウェイの中で一層気まずい思いをしていた日本人にとって、まさに救世主ですよね。自らサッカーユニフォームで相手に揃えた社長、本当に粋だと感じ入りました!
英語の通訳をされているあずきさん。語学が堪能な上にマンガも描けるなんて最高ですね。知性とユーモアがほんわかした画風でほどよく融合されており、次へ次へとページを繰りたくなる魅力を感じます。このおはなしも好き。タイトルが本当にうまくて羨ましいです!
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57.「15時」/さよりさん
しっかりもののお姉ちゃん。「行くよ?」とうながされ、2つのうちどちらにするか迷っていた弟が「これにする!」と選んだお菓子。実はお母さんも好きだったというほのぼのした日常ストーリーです。
絵柄もいい感じにゆるくて、あるあるマンガなんだけど、なんだろう。なにかもっと深い物語性を感じるんですよね。この家族の雰囲気に、どこやらただならぬものを感じる。実はこの3人、どこか別の場所からやってきて、ひっそりとこの町に潜んでいるのではないか?なにか深い秘密を抱えながら生きているのでは?
日本の伝統色っぽいカラー選択といい、淡々とした話の進み方といい、なにか異次元めいた魅力を感じます。たぶんそれがさよりさんの生み出すオリジナル性につながるんでしょうね。
みなさんはどう感じますか?
さよりさんはwebライターのお仕事のかたわら、4コマ漫画を描かれています。「あまがみ犬とぼくと妹」という4コマが、もう200話近く更新されているようです。架空の江戸時代が舞台のおはなし。上の4コマから感じられる非日常性は、さよりさんの「あまがみ犬」が影響しているのかも。
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58.「お土産で酷く混乱した後癒されたはなし。」/じゅんこ3さん
右上から縦方向に読むタイプの4コマですね。カラフルでなんとも楽しそうなマンガです。イラスト性がかなり高め。ぱっと見るだけで元気がもらえます!
2コマめのペンギンさんは、じゅんこ3さんのご主人、よしペンさんです。マンガに登場するときはいつもペンギン姿のようで、ペンギンが鹿のパンツを履いている後ろ姿にじゅんこ3さんが混乱したあと、癒されるというおはなし。「結婚して良かった」と思うぐらい「超ラヴリー」だったみたいで、よかったですね。
仲良しのご夫婦ネタは、愛情が読み手にダイレクトに伝わるため、ほっこり&ごちそうさま率が高めなのが特長です。そのことを十分頭に入れた上で読んでみても、この作品のオチの奥さまのデレっぷりはハンパない。しあわせのおすそ分けに極厚ステーキ肉をいただいたような気持ちです。ありがたく頂戴します。
「しかぎ」が気になりすぎたので調べました。
目玉商品の「しかぎ」は、下着メーカー「タカギ」(橿原市)と共同開発。奈良の鹿をモチーフに、フリース素材で鹿の毛並みをイメージして染め、触り心地にこだわった。下着やコスチュームウエア、ルームウエア、奈良マラソンの衣装などの使用を想定していて、取り外し可能なしっぽも付けた。
奈良交通が開発した鹿ウエアだったのか!(鹿ウエア?)
奈良マラソンではランナーがみんなこれ着て走ってるのかな。
ちょっと急にいまこの歌を思い出したので、ついでに貼っておきます。奈良ってけっこう攻めてるイメージ。歌詞だけでも読んで、感想聞かせてください。
じゅんこ3さんは旅行で出かけたそうで、奈良のご出身ではありませんよ。
noteの自己紹介文に「じゅんこ3ワールドへようこそ。」とあるとおり、個性的で楽しいマンガをたくさん描いておられます。この作品も元気いっぱい!
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59.「欠点」/仁司じんさん
4コマ漫画、つなげますね。
わはは。
こちら、先ほどのじゅんこ3さんの4コマとは打って変わって、奥さま厳しめのご夫婦ですね。
タイトルに「シナリオライターが〝本気″で作ってみた。」と入っています。そのシリーズで現在20本近くの作品がマガジンにまとめられているのですが、
説明文にこう書いてあります。
様々な人物“各人(かくびと)”の生活から、共感できるあるある話を4コマ漫画にしました。【シナリオライターが〝本気″で作ってみた。】シリーズの4コマ漫画編です。多数のイラストレーター様にご協力頂いております。
「イラストレーター様にご協力頂いて」ということは、ご応募くださったこの4コマも、脚本は仁司じんさんが考えて、描き手は別のイラストレーターさんということかな?もしもマンガも仁司じんさんが描いたのだとしたら、相当ハイレベルだと思います。
キャラクターがかわいいなあと思いました。メガネ上司は部長でしょうか。こんなキュートな部長がいるオフィスなら、出勤も楽しそう。
仁司じんさんのnoteの中で、スキが多かった4コマ漫画がこちらです。上の作品とは全然違う内容。いろんな種類のネタを考えつくのってすごいです。シナリオライターさんならではの視野の広さを感じました。
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60.「外れたサプライズ」/ピロココのタデクウムシinイタリアさん
普段は文章を書かれている、イタリア在住のピロココさん。
直前にアメリカのお友達のともこさんがここで紹介されていて、
お!!!ちょうどマンガにしたいネタがあったんでした。
ともこさん経由で描いてくださったネタがこちらです。
オチの「ぎゃふん」がいいな!ご本人による解説がステキなので、そのまま紹介させていただきまーす。
まずご主人モシモシさんの、買い物サプライズでの豪快っぷりに驚きました!
今までに大型冷蔵庫を勝手に買ったり、
車を買え変えたりするおそろしい男です。
冷蔵庫に車ですよ。スカッと気持ちのいいスケール感。
ピロココさんと娘さんが、いらないものを買ってきたモシモシさんを笑顔でハグしてるの素敵だなあと思いました。こうやって受け入れてもらえるから、モシモシさんも安心して、うっかり大きな買い物しちゃうんだろうなあ。ふふふ。
うちの夫は勝手に私の服をネットで買うのが趣味なんですが、「もういいよ」と言っても全然聞きません。
奥さんや娘さんからズレてると思われる男性の「どや、嬉しいやろ!」が、万国共通であることをおしえてくれた作品でした。
ピロココさんの経歴がおもしろいんですよ〜。
大阪芸大時代に吉本ばななさんの事務所の秘書ナタデヒロココとなり上京。その後奈良市役所〜スタバ店長〜そして夢のイタリアへやって参りました!
ただいまダイエット中というピロココさん。ご主人のやさしさがこのエッセイの中にもあふれています。
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61.「猫は今日も気ままに生きる」/ぽのこさん
ライターぽのこさんによる「#文豪の挑戦」イラストですよ。
おお〜、4匹もいる!お花とちょうちょと小鳥に囲まれる猫ちゃん。真ん中にちっちゃいストーブ。湯気を出しているのはやかんでしょうか。ぽかぽかとあったかそうですね〜。
だら〜んと肉球全開の子がいたり、キリッと仁王立ちの子がいたり、自由なスタイルでくつろいでいます。
人は猫を飼っているようで、猫に飼われているとつねづね思う。
猫は気まま。神様に一番近い存在。
というか神様かも。
生まれ変わったら猫になりたいなあ〜。
猫飼いの気持ちを代弁してくださっています。生まれ変わったら猫になりたい。ほんとそう思う。
身のまわりのことは全部飼い主にさせて、カメラを向けたらそっぽを向き、するどい爪で壁紙をズタズタに引き裂いておきながら、なぜか溺愛される猫。飼い主から抜き取った魂をすすって栄養にしているに違いない。
実はぽのこさん、この参加記事がnote初投稿だったんですって!
言い訳コロッケはもう揚げない
ずっとずっとずっとnoteを書いてみたかったんです。
でも、素晴らしい文章を書かれる皆さんへの羨望、「自分には書けないんじゃ」という恐怖・・・いろんなモノをぐにゃぐにゃとこねて、「面倒くさい」の衣をつけて、「忙しい」の言い訳コロッケを揚げていました。
でも、今日、このコンテストをきっかけにやっとスタートできました。
うれしい。
猫野さん、踏み出す勇気をくださってありがとうございます!
なんとまあ!ぽのこさん、こちらこそ勇気を出してくれてありがとうございます。ほっこり大賞が役立ったなんて嬉しいな。
ぽのこさんのご参加に花を添えてくださった方がいますよ。
(おまけの絵)
私がぎゃーぎゃー言いながら猫の絵を描いていたら、夫が「ちょっと自分もやってみたい」と描いてくれました。
(夫のほうがうまいな・・・)
いやいや、ぽのこさんだってうまいですよ。お二人とも上手です。
・・・まあね、たしかにどちらかといえば・・・ていうかPLEASEの猫なんてもはやイラストレーターの作品・・・
もう合作ってことでね。ご夫婦の猫愛に乾杯!
ぽのこさんが二十歳の自分を振り返って書かれたエッセイに、たくさんのスキが寄せられています。きゆかさんの企画「#聞いてよ20歳」コンテストへのご応募作品です。ぽのこさん、これからもいろんな企画を通して、noteの街で一緒に遊びましょうね〜。
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62.「推し」/あらしろひなこさん
「推し」というタイトルを見て、即座にアニメやマンガのキャラを思い浮かべた私のオタク度。ひなこさんの推しは三次元の人でした。
ひなこさん、この絵にあまり自信がないようで、自らツッコミ入れてます。
誰??
・・・すいません、わかりません。
大好きな菅田将暉です。
・・・へ〜え・・・
(に・・・似てない)
・・・い、いいじゃないですか!ひなこさんにとってこの絵の人が、大好きな菅田将暉さんなんだもの。ほかの誰でもないんだもの。それでいいの。それで。
ここのところ菅田将暉が気になって仕方がありません。声、顔、歌、演技の何をとってもいい。妙な色気だったり、それでいてやんちゃだったり不思議な存在。
彼氏になってほしいとかそういうのではありません。じゃあ弟にとかそういうのでもなく。菅田将暉は菅田将暉でいてほしい。私を癒やし喜ばせてくれるそんな存在でいつまでもいてほしい。
推しなんですね、本当に。痛いほど伝わってきます。彼氏とか弟とか言い出しちゃってる時点でかなり深い。
水を差すようで誠に申し上げにくいんですが、私、芸能人を本当に知らなくて、この菅田さんのことわからない。ひなこさんの描いた似顔絵が近いかどうかも、だから判定できずにいました。
・・・カンダ、マサキ?神田正輝なら顔わかるんだけど・・・と、ググってみたらスダマサキさんと読むんだった。ごめんなさい、ひなこさん。ぶたないで。
(グーグル先生の講義を受けています・・・)
あ、溺れるナイフに出てたんだ!主人公なのね。金髪。「かっこいい」「待ち受け」と大絶賛ですよ。大友推しのハネサエさんと話が合うんじゃないでしょうか。ちょっと違う?
しかし、この顔どこかで見たことあるなあ・・・なんだっけ、あの映画・・・ひかりTVでやってたのたまたま見て、おもしろかったやつ・・・男子高校生が二人でだらだら喋ってるだけの・・・せと・・・瀬戸内海じゃなくて、せとうみ・・・セトウツミ!そう、セトウツミだ!
いやあ、あれよかったですよ。いいキャラだった。画面にほとんど出ずっぱりだから、役者に魅力がないと成り立たないものね。その点、彼は素晴らしかった。カメラが引きでも注目しちゃうもんね。イケメンってすごいよね。吸引力。まあ、私はどっちかというと池松くんを見てたけどね。(池松くんのことは知ってる)
ひなこさんと推しがかぶらなくてよかった!菅田将暉さんを推すひなこさんを全力で応援します。
ひなこさんの書かれるエッセイは、どれも飄々としていておもしろい。プロフィールを読んで、同じ血液型であることを確認しました。なんかちょっと通じるものを感じます。
「#あなたのバッグ何入ってますか」というお題で、記事をゆるく募集されていますよ。ひなこさんのバッグは肩に食い込むほどの重量があるようです。
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今回も個性豊かな7つのほっこりが集まりました。
なんかほんと、みんな濃いよ。もう少し薄めていこうよ。
この記事を書いた日はお茶漬けで胃を整えています。次回、いよいよラストだぜ。
最後まで読んでくださってありがとうございます。あなたにいいことありますように。