正しく間違えることが成熟社会に人間らしく生きること…

画像1 器楽奏者には譜面の正確な再現があってこそ音楽家と言える訳で、その原点の通過無しにはその先の道はあり得ないという事は前提です。昔の巨匠が個性的なのは、作法の正確性のなかで揺れてるに過ぎず、決してメチャクチャではありません。一方今は、正確なという意味が多元的でありながら作法は画一的ともいえ、奏者それぞれ個性は備わるもののかつてほどの明確な聴き分けは困難です。これは社会のサービスにも当て嵌まる気がします。供給過多のなか、作法ルール基準が成熟すると商品も画一化します。たとえば旅客機。現在基本形状はほぼ同じです。

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