おとうふの絵がよかった。
おとうふの絵がよかった。
水に浸したおとうふと、
まな板のうえのおとうふ。
賽の目切りになって、くずれた
おとうふもよかった。
描かれたおとうふたちが、
なんだか誇らしげに見えてしまった。
とても尊いおとうふたちだった。
というより、絵の中のおとうふをみて、
おとうふというものが
尊いものだったことに気付かされたのだ。
かえりのバスで、オバチャンふたりが、
「しゃしんみたいだったわぁ、しゃしんみたいだったわぁ。」
「途方もない時間かけて描いて、、、ねーぇ。」
と、話していて、
わたしはついこころの中で、
「写真に写らないものを、あの絵は描いていたんじゃないのかな」
と、偉そうな事を考えてしまった。
ようは、オバチャンも、わたしも
同じ絵を見て「すごいな。」
って思ったんだって話。
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