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15 「強く美しいつま先のライン」を作る2回目。 なぜ、バナナ足になるの? 意外と知られていない「足(Foot)の中心軸」

こんにちは。 ネコのあられです。
キレイなつま先は、憧れちゃいますよね。
でも、頑張って、つま先に力を入れて伸ばしたら、バナナ足になっちゃったという経験はありませんか?
実は、身体に中心軸があるように、手や足(Foot) にも、中心軸があるんです。

普通は、ひざからつま先まで、真っすぐなラインを通して使うと習いますよね。

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上の図のように、足首の前を使ってプリエしたり、つま先を伸ばそうとすると足首がとても固く感じてしまうと思うの。

だからと言って、足首を真っすぐ伸ばしてしまうと、足首周りの大切な靱帯が伸びてしまって足首が弱くなってしまうので、安易にストレッチすると危険なんですよ。
 
足首の可動域は狭いので、足首に負担がかかり痛めてしまう可能性もあります。

右上の写真を見ても、指を丸めることで甲を出している状態ですよね。
足首にもストレスがかかっていて、足首からふくらはぎが太くなっています。
 
では、どうしたら甲が出て良くストレッチされたつま先になるのかと言えば

解剖学的には、下の図のようになってます。

つま先を伸ばす為には、右の写真の赤いラインを使うのですが、イメージすることは難しいかしら?
 
では、下の図を見てね。

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赤い線が、手と足(Foot)の中心軸になります。

手は、第3の中指が軸を取り、クルックルッとイン~アウトするのは、理解できますよね。

で、問題は足(Foot)の軸です。

足(Foot)の軸は、なんと、足首の中を通さずに、「かかとの外側」から「第2の指」に向かって軸があるのです。

頭の中で ???? となっているかと思いますが、試しに、タンジュポイントしたつま先を、「インアウト~インアウト」 とクルックルと回して確かめてみてもらえますか?

下の方法で、2通り試してみて下さい。
①「足首の中を通してつま先へ」 つなげてインアウト
② 「外くるぶしから第2指へ」 つなげてインアウト 

股関節の動きはどうですか?
断然の方が、脚が軽くなり股関節の可動域も上がっていませんか?
ターンアウトがしやすくありませんか?

これは、何故かというと、まず足(Foot)の表面、甲側の筋肉から説明して行きますね。

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足指につながる筋肉は、外側の足首側が始点になり、足指へとつながっているんです。
そして、甲全体としては、腓骨側へとつながっています。

この筋肉のつながりを意識して、の軸を使って動かしてみると、距骨も動きやすいので、つま先もバナナにならずに、しっかりと伸ばせることができますよね。
すねの筋肉もひざ裏も伸びやすいと思います。
ルルベ~ポワントへの移行も、足首のストレスも無く上がっていけると思います。

逆に言うと、ひざから足首の中を通すことにより、距骨を押さえ付けることになるので、筋肉が緊張して固くなり、パラレルの動きを誘導してしまいます。
ルルベが低い、足首が固い、アキレス腱や足首の故障の原因にもなるかと思います。
実は、股関節も可動域が狭くなっているんですよ。

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では、ここから更に、膝下を強化して行きますね。
次は、足裏側からの筋肉のつながりです。
足首の後側の動きを感じたことは、ありますか?

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「ふくらはぎの筋肉は使うな」と言う人がいますが、それは、外側のふくらはぎを使うなということです。
内側のふくらはぎの筋肉は、使った方が、断然、ルルベが強くなります。

これは、ターンアウトで立つからこそ、活躍できる筋肉なのです。
内側のふくらはぎを引き上げて使うことにより、外側のふくらはぎが外に張り出すことがなくなるので、脚のラインは、キレイになってくると思います。

足(Foot)の「表面」と「裏面」の2本のゴムのつながりを使うと、下肢の形もキレイになるし、とても強くなるのです。

何故、足首を伸ばさない方が良いかが、何となくでもわかりましたか?

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上の写真を見ると、足首を伸ばして作ったつま先とは違うということが分かりますよね。
 
「膝からつま先に向かって真っすぐに」と言うのは、タンジュポイントした時もしくは、ルルベ~ポワントに立った時に目指す位置です。

以前の「教室11」 でも説明しましたが、足首をむやみに伸ばすストレッチは逆に足首を弱くするので気をつけて下さいね。


この使い方だと、片足のアテールで立っていても、足指と足裏がしっかりと床を捉えることが出来るので、アダージオの時に、足元がグラグラ~なんて事もなくなると思います。

外反母趾の方も、この立ち方だと、第2指に力が抜けていくので、親指への負担も軽くなると思います。

膝下が強くなるので、ポワントを履いた時も立ちやすく感じるし、ピケの脚も蹴る方の脚も、つま先がバナナになることもなく、強いつま先を作ることができると思います。

そして、何と言っても「シュル・ク・ドゥ・ピエ」がしやすいんです。
足首をしっかりとくるむことが出来きるんですよ。
フラッペも、スムーズに足さばきが出来るようになると思います。

是非、試してみて下さいね。

じゃぁ、今日はここまで。
またお会いしましょうね。
バイバ~イ♪

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