iPadProで最大限にゲームを楽しむための機材選び。ゲームプレイ〜配信まで完結。
先日2020年の新型iPadProが発売され、まだまだMacには及ばないものの様々なシーンで活用されています。実はiPadProはゲーミングにおいても優秀なスペックを備えています。この記事ではiPadProだけでどこまでゲーミング環境を追求できるのかを記していきます。
機材紹介
①「iPad Pro (2018)」ゲーム機本体です。
②「サンワサプライ USB Type-C ドッキングハブ USB-3TCH15S」 iPadへの給電 / 有線LAN接続 / ミキサー接続 / 外部モニタ出力(未使用)が可能です。
③「ヤマハ ウェブキャスティングミキサー AG03」ヘッドセット入出力 / iPhoneからBGM入力する場合は接続します。
④「Xbox Oneコントローラー」有線接続は認識しません。Elite Controllerも現状では動作しません(マイクロソフト確認済み)。DUALSHOCK4の動作は未確認です。
⑤「Razer KRAKEN 2019 (WHITE)」ミキサーと繋ぐので有線の機材を用意します。
⑥「iPhone」Twitchなど配信コメント管理 / 配信中BGMがミュートされてしまうゲームがあるのでAUXへBGMを送ります。
⑦「R1 ALUMINUM HINGE HOLDER FOLDABLE STAND」特にこだわりはないのでマルチアングル式なら何でも良いでしょう。
特に②のUSB Type-Cハブと③のミキサーが重要なので説明していきます。他の機材については、各自好きなメーカーや使用のアイテムを導入すると良いと思います。
USB Type-Cハブは給電パワーと用途に合わせたシンプル構成が大切
最も悩まされたのが各種接続を中継するUSBハブの選択でした。当初使っていたのが「SATECHI Aluminum Type-C Mobile Pro Hub」。
(SATECHI のハブを取り付けた状態)
USB-A / USB-C / HDMI / イヤフォンジャックを備え、iPadProのUSB-Cポートに直接取り付ける形で見た目もコンパクトな人気商品ですが、接続ケーブルの重みに耐えきれず接点がグラついてしまうのが気になりました。
またLANポートが無いため変換アダプタを挟む必要があったり…構成の複雑化による動作不良や給電パワー不足など、ゲーミング環境構築においては要求を満たすことができませんでした。(iPadでのゲームに限定しなければ十分能力を発揮できる製品です)
iPadの接続拡張はサードパーティーの製品を複数組み合わせるので、トラブル時にメーカーサポートの対応が難しくなりがちです。製品によって対応ポート種類や数が微妙に違うので用途に合わせてシンプルな構成で収めるのが大事です。
私が辿り着いたのが「サンワサプライ USB Type-C ドッキングハブ USB-3TCH15S」。
(対応ポートはHDMI / USB3.1×2 / LAN / Type-C)
基本的なポートに加えギガビットEthernet対応なのでFPSの様な回線速度が重要なゲームでも安心。そしてiPadとはThunderbolt 3で接続するため、MacBook用の87Wや96W電源での給電が可能です。
ゲームに加えて各種接続によるバッテリーへの負担が大きく、iPadの標準バッテリーでは給電より消耗スピードが上回るため、対策は重要です。
ちなみに本体付属のThunderboltケーブルは短すぎて本体が浮いてしまうのでApple純正のケーブルで接続するときれいに収まります。
(浮いてしまっている様子。これでは美しくないですね…)
音声チャンネルの拡張で配信や動画制作にも対応
ゲーミングには直接影響しませんが、より良い音声配信や動画の編集も視野にいれてオーディオインターフェース兼ミキサーとして「ヤマハ AG03」を導入しています。
AG03は数々のブログや動画で紹介されているので説明は省きますが、評価の通りオールラウンドなインプット対応が素晴らしい製品。ゲーム実況や編集動画の配信を視野に入れるなら持っていて損はありません。
(配線の色合わせや取り回しは今後の課題です。)
iOSでのメリットは、ゲーム内でBGM音量設定ができない場合に音量負けするところをブーストできる点と「画面収録(配信)」モードに入った時にBGMがミュートになってしまうゲームでiPhoneからAUX入力でBGMを追加できる点です。
CS機と同等に遊ぶにはアプリ側の対応が必須** **
これでほぼiPadでフルスペックのゲーム環境を構築できたと思いますが…やはり最終的なゲーム体験はアプリケーションソフト側の対応に左右され、CS(コンシューマー機と同等、もしくは一緒に遊ぶ)にはあと一歩、という印象です。
「モバイル版」が提供されている多くの場合でも、PC版やCS版と比較して機能や表現の削減、応答速度の遅延などが見受けられます。これはOSとの関係に加えCS端末に比べ製品サイクルの早いモバイル端末において、最新でないものをサポートする必要から仕方がありません。
(「FORTNITE」の設定画面。PCやCS機に比べて設定項目が大幅に省略されています。)
とはいえ、更なるクロスプレイ対応や「GE FORCE」「Stadia」の様なクラウドベースのサービスにより、今後端末によるゲーム体験の壁はどんどん低くなっていくはずです。
クリエイティブは限られた条件下での創意工夫を経て育まれる面があります。次世代ゲーム環境への過渡期へ正面から参加することで新たなゲーム体験が拓けるかもしれません。ゲームはただ提供されたものを消費するだけではあまりに勿体ないメディアです。
主要商品リンク
・「サンワサプライ USB Type-C ドッキングハブ USB-3TCH15S」¥8,580
・(次点)「SATECHI Aluminum Type-C Mobile Pro Hub」¥9,999
・「ヤマハ ウェブキャスティングミキサー AG03」¥22,000
*価格は記事公開時のAmazonより。
次回は配信アプリについて書きたいと思います。
サポート頂いた日は、いつもより美味しい猫缶をごちそうしてもらうにゃ⭐︎