私は私が誇らしい

なんだか風邪を引いたかもしれない。
季節の変わり目に弱い私は、夏から秋に変わる一番好きな時期を今年も微妙な体調で迎えてる。

昔から体力がなかった。
周りの友達は30代になったら体力がなくなって体調に変化があったと言っていたけど、私は25歳の時にすでにそれを経験していた。

体力がないなりに社会で生きていくための対処法をここ数年試行錯誤した。
今ではちょっとした体調の変化も見逃さなくなった。
無理をせず、ありとあらゆる方法で自分を緩める。
結局ゆっくり休むのが一番だ。

今夜も寒気と頭痛を察知したあとは、素早く湯船にお湯を張り、発汗作用のある入浴剤を入れて体を温めた。
長風呂しすぎると体力をもっていかれるから、適当なタイミングであがる。

まだ動けるうちにネギと生姜とニンニクを刻んで麻婆豆腐を作った。
本当は脂っこいものを避けたいところだけど、豆腐の賞味期限が迫っていたから仕方ない。
食後にスリランカのスパイスティー、サマハンを飲んでそのまま布団にイン。
ほぼ完璧だ。
眠れない一点を除いては。

でも眠れなくてもいい。
布団で目を瞑ってるだけで体力は回復すると知っているから焦らない。

昔より生きるのが上手になった気がする。
自分の体と心の扱い方がわかってきた。
ポカポカする布団の中で、私は私のことが誇らしくなった。

そんな、風邪の引き始めの眠れない夜。