写真を撮るということ

写真が嫌いです。

今この一瞬というものを切り取り、永久のものとしてしまう。

この一瞬はこの一瞬でしかない。

もう二度と戻ってこない一瞬。

振り返っている暇があれば違うことをしよう。思い出に浸るのはやめよう。そんなことを思います。

しかし、思い出というものがないと人生は虚しい。

思い出とこの一瞬どちらも等しく価値のあるもの。

価値のあるものを集めることが人生ならば写真で一杯の毎日もいいのかもしれない。

写真にとることで記憶の容量を空けて前に進めるのかもしれない。

考え方ひとつで舵取りの仕方を変えることができる。

どちらもバランスよく取れてしまう私は言い逃れをしながら生きているようでつらい。

どちらかを切り捨てかっこよく生きれるならばそうありたい。

しかし、どちらも大切なので切り捨てることなどできない。

両方抱えながらかっこ悪く生き続けるしかないのだろう

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