眠れない夜に書いた妊娠・出産日記 18

【これは2021年4月・妊娠10ヶ月の眠れない夜に書いた妊娠日記】


私は動物が元々好きで、中でも猫が大好きだ。
どちらかと言えば犬派だったが、小学6年生の時にthe brilliant greenのボーカルTommyさんのファンになり、その影響で猫好きになった。(Tommyさん宅には猫が沢山居て、SNSでたまに登場してくる)

Tommyさんが好きだから猫好きになった、なんて根っからの猫好きの方が聞いたら怒るかもしれないが、きっかけは少々不純であれ本当に好きである。


とは言え、8年前までは猫と暮らしたことがなかった。家族は動物であったが大人4人で手狭なマンション暮らしだったので、猫や犬を家族として迎えようとは思わなかった。

妹が「友達の家で猫が産まれたから家で引き取りたい」と言ってきたのをきっかけにどんどん話が進み、キジトラの男の子がやってきた。
ご飯が大好きでよく寝る子で、少々体が弱かった。今でも月に1回病院に通い薬を貰っているが、もう何年も通っている病院なのに毎回毎回借りてきた猫状態になるので笑ってしまう。それでも獣医さんに攻撃することなく検査や採血をすんなりと受けさせてくれるので、本当に良い子だ。



結婚を機に実家を離れた私はしばらく夫ちゃんとの2人暮らしだった。
新居の近くに保護猫カフェがあり、夫ちゃんも猫好きだったので遊びに行ったり、SNSを見たりしていた。
私が仕事を辞めた時、ちょうど猫の繁殖期だった。保護猫カフェが動物指導センターから毎日のように子猫を保護しているのを知り、「うちも猫を家族に迎えたい」と思い、夫ちゃんに相談。とんとん拍子に話が進み、結婚半年にして早くも我が家は4人家族になった。
甘えん坊なキジトラの男の子は、鳴き声がとても可愛い。人間の顔を見て「きゅん」と鳴きながら訴えかけてくる姿が何とも愛おしい。
お転婆なキジ白の女の子は、悪戯っ子だ。人間の隙を見て悪戯をよく怒られているが、しばらくすると「お尻ぽんぽんして〜」とアピールをしてくる。その姿が可愛らしくてすぐに許してしまう。


前置きが長くなってしまったが、妊娠したことをきっかけに猫達の優しさにハッとさせられることが多くなった。

最初はいつも通り手足に戯れてきたり、体の上にダイブしてきたりしていたが、いつの間にかやらなくなった。また、つわりが酷い時にトイレで吐いてリビングに戻ってくると、ドアの前でじっとこちらを見て待っていることもあった。 

思い返してみれば、結婚前の実家暮らし時代も同じようなことがあった。インフルエンザや胃腸炎になって寝込んでいる時は、ご飯の催促をしてこない。
日中は私の畳まれた布団で寝ているが「今日はいつもと様子が違うな」と言わんばかりの表情でこちらで見つめて、そっと布団を譲り別の場所で昼寝をしていた。

猫達にどれ程の知能があるのかは分からないが、「つわりが酷いからさ…」「体調が悪くてね」なんて説明をしなくてもいつもと違うことを何となく察して、心配したりそっとしておいてくれたりする。何て賢くて優しい生き物なんだ…!、と感心してしまう。

そんな猫達なりの気遣いと優しさがとても温かく、妊娠中の心の支えになっていた。
赤ちゃんが産まれたら、猫達はどんな反応をするのだろうか。
「意外と怖がったりして…」「一緒に寝たら可愛いんだろう」と、日々赤ちゃんと猫達の新しい生活を想像している。

未来の私は赤ちゃんのことでいっぱいいっぱいになってしまうだろうけど、今回のnoteで書いたことをたまに見返して、辛い時に支えてくれたことを思い出して、今まで以上に猫達に愛情をかけていきたい。

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