【恋母達のララバイ】
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こんにちは、『なぜ猫』と申します。
今回の「note」では、
自分の息子に恋してる母、
略して『恋母』について、
私の妄想をご紹介したいと思います。
BGMは、星野源の「恋」でお送りします。
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さて、
『恋母』とは、私が作った妄想造語で、
熱烈に息子を愛し、
彼の1番のファンであり続け、
彼の人生を全力で応援する応援団長にして、
信仰の対象として崇め、
偶像崇拝する『息子教』の信者である女性の事。
(Wikipedia参照)←嘘
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甲斐甲斐しく身の回りの世話をして、
なんの見返りも求めず、
それどころか、
冷たくされてさえ尚、
それを、炎が取り込む空気のように吸収して、
さらに母性を燃え上がらせる・・・。
愚かだと、決めつけるのは簡単ですが、
ここは、一度立ち止まって、
彼女たち『恋母』について、考えてみましょう。
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いったい、この気持ちは、
どこからやってくるのでしょう?
いずこからきたりし、
じょほねつのほのをよ、
あやしうこそものぐるをしけれ・・・。
と、吉田兼好も言ったとか言わなかったとか、たぶん言ってないとか・・・。
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「恋は、誰が教えてくれるのでしょう?
それは、あなたであって欲しい。」と、
strawberry switchbladeが、歌っていたように、
『恋母』の情熱の源は、なんなのでしょう。
始まりは、
もちろん、彼女の夫である男性と結婚して、
彼を愛し、人生を共に生きようと、
2人で幸せを築く日々でした。
しばらくして、子供が生まれ、
彼女の生活が、
オセロの石をひっくり返すように、
一変しました。
天動説から、地動説に変わったように、
それまで生きてきた上で培った価値観も、
人生観も、味噌もク○も、
一緒くたにして、その小さな命は、
粉々に破壊してしまいました。
誰かの子供であり、
1人の大人であり、
妻であった彼女の存在、
それら全部を、そいつは否定してきた。
そんな物は、自分にとって「なんの価値もない」、
お前は、ただ『母』で、あればいい。
『乳』製造マシーンであればいい。
全自動で『母』すればいいんだと。
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十月十日、彼女と彼は、まさに一つでした。
彼の誕生は、彼女にとって、
新しい世界のビックバン、
落とした茹で玉子の殻が割れて、
中身の美味しい玉子が、
つるんと、飛び出してきたような物。
その父である夫が、
「本当に、猿みたいだね〜」とか、
「なんで泣いてんのかな〜?」とか、
言うたびに、「アホかこいつ?」と言う気持ちになるのは、
超自然な流れでしょう。
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その子が大きくなり、
言葉を話すようになると、
愛情を言葉で伝えてくる事が多くなります。
お母さん、大好き。
お母さん可愛い。
お母さんがいないと寂しい。
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出産後のビックバンにより、
一度真っ白になった彼女の心のノートに、
息子の言葉が、
罫線無視の極太マジックで書き込まれます。
デスノートの反対バージョンです。
そこに書かれた言葉は、
一生涯、彼女の精神の支えとなり、
辛い時も、苦しい時も、
息子の反抗期も、
親の介護も、
全部全部、この言葉のおかげで乗り越えられる。
子供の愛の言葉、キスのプレゼント、
それらの利息だけで、
お母さんは、ご飯何倍でも食べれるんです。
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実際に、
彼女は、すやすやと眠る息子の寝息を、
顔面で受けながら、
たとえ世界が今滅んでも、
この子の吐いた息を吸って、
また、それを戻してを繰り返せば、
繭のように、
2人を包み込んで、永遠に生きれそうな気がした事があります。
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こうして、
手塩にかけて育てた息子も、
大きくなると、
彼女と、あまり話してくれなくなります。
もうそろそろ、巣立ちの時期ですね。
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「パパ、大ちゅき!大きくなったらパパと結婚するね。」
と、天性のたぶらかし能力で、
骨抜きにされた『恋父』の娘さんと、
どこかで、巡り合えたらいいな。
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息子と、そのパートナーの楽しそうな会話があれば、
お母さんは、ご飯何倍でも食べれそう。
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最後までお付き合い頂きありがとうございます。
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