人災派遣RPGリプレイ最終話『仇星、闇を駆ける時』11
●カヤカのターン
カヤカ:じゃ、宇宙までブッ飛びます(一同笑)。サヨナラ地球、コンニチワ宇宙。
秀史:クラッシュ〇ンディクーかな?
GM:「ではこれを」と、『大賢良師』の息のかかった技術スタッフが宇宙ステーションの補修に使用する様々な電子部品やパーツをもたせてくれる。
チシャ猫:強襲装備型カヤカ。
カヤカ:「……初めて見る部品ばっかりでそっちの方が怖いッ」
GM:本来は食料などの補給物資とともに、めちゃくちゃ高いコストを払って宇宙船で打ち上げる代物だが、今回だけは特別だ。
チシャ猫:「壊したら弁償ヤバそうにゃね」と言いつつ管制塔にたどり着く。
カヤカ:「知ってるか?なんか特注品ばっかりらしいぜこういうの」
柳沢:「やあ、猫君半日振り。ようこそ地獄の一丁目へ」
チシャ猫:「ふふふ、おじさん。ここまできたらチシャを現場まで来させたことをC国さんに後悔させるほどの代金ふんだくるにゃよ」
GM:「君たちの作戦は聞いている。管制塔でハッカーがプログラムを補修しつつ、君が部品で宇宙ステーションを修理だな?通信の確保はまかせろ」
カヤカ:「うっす。通信の方、お願いします!」
GM:「地上のハッカーとの連携が要になると思う。……頑張ってくれ」といいつつ、着々とスタッフによって準備は進む。「ちなみに宇宙服はない。用意している暇もないし、ステーション内では着用しないしな。そのままの格好でOKだ」
カヤカ:「まあジャージのが動きいいからな!任せてください、なんせ……プロのエージェントなんで!」こんなことまでやらせられるとか聞いてないけどな!!
柳沢:「がんばれカヤカくん! 君がナンバーワンだ!」(サムズアップ)
チシャ猫:「がんばえー」
紗綾:「いってらっしゃーい!」
秀史:「宇宙行ったら自撮り忘れるなよ」
カヤカ:「地球は青かったって文字入れて社内SNSに上げてやらァよ!」
柳沢:「あ、向こうについたら思う存分あいむうぃなーしていいよ?」
チシャ猫:(機密情報漏洩で怒られそうだけど、面白そうだから黙ってよう)
GM:そんな君のもとに術の準備を終えた『轟天雷』がやってくる。「はっはー!ジャージ!おまえなかなかデカい口きくね!気に入ったアル!……じゃあすっ飛ばすアルよ………!!」
カヤカ:「——っし、行くぞ!」
「まさか私が『神行太保』のマネをするとは思ても見なかたヨ」
『轟天雷』は術を唱える。
血によって継承された己の異能を、道術によって精密に制御する。
縁をたぐり、見えない糸を張り渡し……。
「疾ッ!!」
気合一閃、己のテレポート能力を振り絞る!
柳沢:たーまーやー!
秀史:逝ってらっしゃい。
GM:カヤカは一瞬、照明が消えたような錯覚を覚え……。……。………気がつくと、宇宙ステーションにいた。
カヤカ:「うお」
GM:突如、重力が消失する。バランスを崩すのだが、倒れ……ることなく、ゆっくりと縦回転を始める。
カヤカ:「……感動も何もあったもんじゃないな、これ」と苦笑しながら壁に……天井?床?に手を着きます。
GM:宇宙ステーションの中、映画かニュースでしか見たことのない光景に感動するまもなく。「暴れるな!」「落ち着け!」「くそ、どうなって……!」と、宇宙ステーションの作業員達が揉めている現場に遭遇する。
紗綾:アダシに操られてる一人を、残りが取り押さえようとしているわけですね。
カヤカ:「あっちか、はーいすみませーん!増援にきましたよっと!」
紗綾:いきなり人が現れてびっくりでしょうね。
GM:近接で命中判定。成功すれば取り押さえられるとする。手番消費なし。
カヤカ:(ころころ)26。問題なし!「せいっ」後ろ手に極めてロック。無重力下でも固め技は有効のはず。
柳沢:サブミッションは王者の技よ……!
チシャ猫:これは、接触から乗り移られる黄金パターンでは?
紗綾:正直その展開とても警戒しているんですが。
GM:「君はどこから?」「地上から増援を送るとあったが……」「突如彼が暴れだして、いくつかのコンソールを破壊してしまったんだ!」と慌ただしく情報交換。
カヤカ:「企業秘密です。壊れたコンソールはどちらに?一緒に持ってきた部品があります。手順を指示してください、最速で直しますんで!」
GM:「そ、それはありがたい!」「これがあれば……」「こちらでも……!」流石に宇宙ステーションに選抜された精鋭作業員たち、非常事態でもやることを即座に把握。君と手分けして修理作業にあたる。それらも含めてのマニピュレータ判定だね!
カヤカ:メインの手番まで部品の準備しつつ待ち……っておれ一番早いのか(笑)。宇宙に来た感慨も何もあったもんじゃないな、テレポートめ。
GM:……、……ええっと、カヤカくん。
カヤカ:うっす。
GM:君が取り押さえた作業員なんですが、サイコメトラーとしての君は、彼の体から、復讐神の意識が消えていくのを感じる。
カヤカ:……んん?正直乗っ取られるかと思って相当警戒してるんですが。
紗綾:もしかして、本体は移動したあと?
GM:イエス!暴れていた彼は残留思念のようなものに操られていただけのようだ。
柳沢:やーーだーー!ステーション内に潜伏してるパターンじゃん!(笑)
秀史:ホラー映画あるあるだな。
カヤカ:作業者のからだを改めるけど?
GM:チェックをするが、小菅さんやC国兵士のようなコアは残っていないね。
紗綾:宇宙ステーション内で鬼ごっこは勘弁してほしいですぅ。
GM:ちなみに。どこに行ったかを心配する必要はない。なぜなら。
カヤカ:ああん!?
GM:「ガコン!」という音を立てて、宇宙ステーションが揺れたからだ!
紗綾:堕ちる!?
柳沢:ステーションに取り憑いたか!?
カヤカ:「何が起きてへヴッ」窓にぶつかる。
GM:では、窓の外……。ステーションの一部、補給物資等を受け取るエリアに。巨大な樹木のようなものが成長し、絡みついている!!
一同:世界樹だー!
GM:宇宙ステーションの外壁を包むように成長したその樹木は、この宇宙ステーションそのものを物理的に圧潰させようとしている!
カヤカ:「宇宙で育つんじゃねえよ植物ゥ!?」
柳沢:「なんともはや……」モニターできてるのかな?
GM:地上からもモニターできている。地上組も情報は共有されているよ!
紗綾:「しつこいですぅ!」
カヤカ:こう、精神的な憑依とかはともかく、そういう、そういう物理的な妨害は想定してなかったんですけど(苦笑)。
GM:『ガ……ガ……復讐……ヲ………遂ゲル……。神格ノ……スベテヲ……失ッテモ……復讐ヲ果タセバ……サラナルチカラヲエルノダ……!!』
チシャ猫:「カヤカってさぁ、カヤカだよねー」(宇宙ステーションを見つつ)
柳沢:「うーん実にカヤカ君だねえ」
カヤカ:「地上組ィ!!なんかいい案出せや!なにちょっと和んでんだ!!」
GM:『復讐……我ガ学ンダモノ……己ノスベテヲ費ヤシテデモ……仇ヲ討ツ……!!!』ぶっちゃけ、アダシとしてはここで全リソースを使い切っても、宇宙ステーションを落っことせば『復讐』が達成され、ミッションクリアで全回復&レベルアップなので全く問題ないのです。
カヤカ:オールインして取り返すのはガチャだけにしとけ!!
紗綾:『敵討ちとしては間違ってもおらんが、相手が無差別なのは関心せんのう』
カヤカ:「くっそ、まずあっち止めないとマズイ!」
GM:『妨害』 復讐神の頭部 が開示されました。
●妨害:復讐神の頭部
イニシアティブ:0
HP250
攻撃判定:
近接:ダメージ5D+10
1:ステーションに攻撃:必中:累積ダメージ20点ごとに達成値+1
2:PCがかばうを選択することも可能(手番消費不要)
防御:ALL:5
GP:0
GM:『ガ……ガガ……今コソ……メルジャヒニ眠ル怨念ヨ……アダシガ命ズル……!!スベテヲ滅ボセ!』
紗綾:カヤカさんじゃなく、ステーションに攻撃を仕掛けると。
チシャ猫:ステーションのダメージに応じて、マニピの難易度が上がっていく。えぐいギミックだにゃ。
カヤカ:HP250!全力コンボ連打でも倒すだけで2ターン持ってかれる……!
GM:カヤカくんは手番を消費せず、自分でダメージを受けてもいい。
柳沢:えーと。…………聞きたいことはただ一つだな。
GM:はい。
柳沢:スリケン届く?
カヤカ:ちょ(爆笑)。
柳沢:いや、AP18溜まってるカヤカが全力コンボ4発とか無理なんだよッ!そう考えると倒す手段は4倍ダメージのこれしかねーだろ!!??(一同爆笑)
GM:スリケンの狙撃は『長射』だが、流石に宇宙までは届かない。
紗綾:まあさすがに……。
GM:だが、奥義、『天羽々』の射程は『超遠』。……つまり、このマップ上にあるものにはすべて、届く!(一同爆笑)
カヤカ:超高高度射撃スリケン……ッ(爆笑)。
紗綾:スリケンによる衛星撃墜(笑)。
柳沢:ホントに届くのかよ!(確認)確かに『超遠』って描いてある!ルール的には通ってるけどよ!(爆笑)
チシャ猫:(爆笑)
カヤカ:それはそうなんだけど!(笑いすぎて突っ伏している)いかん笑いを堪えてるのでちょっと待ってくださいねホント(笑)。
秀史:全く戦闘せずAP貯まってませんからね私。リソース計算も完了しています。
紗綾:当人は最初から撃つ気まんまんですぅー!?(笑)
GM:あっはっは。……さあ、地上組はそんなことを言っている暇はないよ!
柳沢:こっちにも何か出てくるのかい?
秀史:復讐神の頭部、ってことは、当然こちらは……。
GM:アダシの波動がずくん、と地上にも降り注ぐ。と、管制塔中心の森から、めきめきと何かが伸びてくる!
紗綾:こっちもー!?
柳沢:いやんなっちゃうねえ。……CCCのおじさん担当はこれを一度は言わなきゃいけないのか?
紗綾:メタ的にはボス相当の敵がいないなーとは思ってたんですがー(笑)。
柳沢:そうねーわかっちゃいたんだけどねー(笑)。
秀史:これ、頭と胴が枝を伸ばし続ければ軌道エレベーターになるのでは?(笑)
GM:無数の『絹黒檀』が伸びて、絡み合い……ちょうど、シタナガくんが洞窟で見たあの魔神像を巨大にして、首をなくした姿になる。四本の腕を持ち、それぞれに剣や槍などの武器を持った姿は、メルジャヒの古代の民が思い描いた復讐の神、アダシそのものだ!
●妨害:復讐神の胴体
復讐神の腕 × 4
イニシアティブ:0
HPそれぞれ80
攻撃判定:
近接:ダメージ5D+10
1:管制塔に攻撃:必中:累積ダメージ20点ごとに達成値+1
2:PCがかばうを選択することも可能(手番消費不要)
防御:ALL:5
GP:0
●メルジャヒ島の現況
柳沢:……4体もいるって書いてあるよやだー。
GM:腕が四本あるだけさ!なお、君たちには特に攻撃しない。管制塔を攻撃して、ハッカーの達成値を上げていくだけだ。
カヤカ:うーん部位もちモンスター。
GM:『……我ハアダシ……復讐ノ神ト望マレシモノ……今コソココニ……願イヲ果タス……!!』
柳沢:かばうのはアリなんだね。これならおじさんの盾で止め切れてしまうかな。
紗綾:でも『共工』部隊が無限湧きなのを考えると厄介ですね。管制塔をカバーするとこっちが手薄になる形です。
GM:これでGM側のカードは全部出したので、こっからはガチでいきます!コレ以上のどんでん返しはありません!リソースを使って頑張ってください!……ということで次回はメインフェイズ!お楽しみに。
カヤカ:クライマックスだあ!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?