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背中に火傷を負った保護猫マイコーの回復に向けて

2023年5月26日、捕獲器に1匹の茶トラの猫が入りました。
名前は、マイコー。
町内の野良猫ボス。

3年前からいつか捕獲して、去勢の後にリリースして地域猫として面倒見ていこうと思っていた子です。
元々、近くの会社の事務員さん達がマイコーと呼んでご飯を上げてた子でした。
事務員さん達は口を揃えて「マイコーは、用心深く絶対捕獲器には入らない。」と言われるほど、人には警戒心が強い子でした。

そんな子が、捕獲器を自宅の前に置いて2日目に入ってたのです。
「あ〜、これで去勢手術して地域猫としてお世話していけば良い。」とその時は思いました。
この時は、背中など見えず去勢手術の手配をするつもりで、病院に予約を入れるところでした。
マイコーが体勢を変えた瞬間、何か背中がおかしいと思って、よく見たら背中の3分の1ぐらいが皮膚がなく、残りの皮膚はまるで疥癬のような状態でした。

保護活動している知り合いに画像を送って、「これは疥癬か何かですかね?」と聞きました。
「何なんでしょう?よく分からないけど、早く病院で診てもらった方がいいかも。」と言われ、直ぐに捕獲器のまま病院に連れて行きました。
マイコーは、病院では診察台に載っても威嚇が凄く、先生も触ることも出来ないと言ってました。
何とかその日の診察時間外に、緊急手術しました。
病院での見立ては、火傷で熱湯や薬品によるものだろうと言うことでした。
熱傷深度3レベルの重症でした。
真皮もボコボコになっていて、かなり切除したそうです。
その際に、去勢手術もしてもらい、猫エイズウイルス感染症(FIV)と猫白血病ウイルス感染症(FeLV)の検査も行いました。
どちらも、幸いにも陰性でした。

その後、最寄りの警察署生活安全課に保護当時と、手術後の写真を持参して届けました。
警察署では、相談があったとの記録と生活安全課の動物愛護関連の署員と共有させて頂きます。
で終わりました。

翌日、縫合したにも関わらず、可動域な場所なので傷口が一部開いてしまったので、再手術となりました。

2回目の再手術して、一旦自宅に連れて帰り用意していたケージに移し、ご飯と水など用意して様子を見る事となりました。

2回目の手術から、1週間してご飯を食べているマイコーの首を見ると、傷口がパックリ開いているのに気が付きました。
すぐに病院に連れて行き、3回目の手術を受けました。

3日目の手術から1週間後、またマイコーの手術跡が開いてしまったので、病院に行きましたが、これ以上の手術は無理。
もしするのであれば、大幅に皮膚を切り開いて縫合するしかない。
そうなれば、かなりの大手術になり費用も掛かる。
加えて、健康な皮膚も縫合した後に感染症が起きた時に悪いところが更に悪くなる可能性がある。
と説明を受けました。
皮膚移植は、出来ないので抗生剤を服用させて、感染症を防ぎながら自然治癒力を気長にするしか無いと言われました。

当時、我が家には大病を抱えて、闘病中の猫がいました。
その病気は、FIP(猫伝染性腹膜炎)ネココロナウイルスの変異型FIPウイルスを原因とし、主に若い子猫で発症します。
ほぼ100%死に至る病気で、恐ろしく進行も早いです。(無治療の場合、生存期間9日)
この子の治療費とマイコーの治療費用を捻出する為、ダブルワークで治療費を作っていました。
また、2022の夏から土日返上で働かなければならない状況になり、やっと2023年3月から1日だけ休めるようになったので、頑張った自分へのご褒美として4月にずっと前から乗りたかったオートバイを購入しましたが、購入金額の1/3の金額で泣く泣く手放しました。
また保護活動の仲間がチャリティーTシャツを搾精して販売してるくれたり、カンパを募ってくれました。

泣く泣く手放した念願だったオートバイ
PCR検査結果の診断書
有志がつくってくれたチャリティーTシャツ

その後は、毎日抗生物質をご飯に混ぜて食べさせていました。
約1ヶ月ほど、抗生剤の投与を続けましたか、一向に傷口は良くならない為、他に治療法がないかセカンドオピニオンを兼ね、色々と病院をあたりましたが、なかなか受け入れてもらえる病院はなく、2023年7月28日、何とか今の病院に辿り着きました。

傷口の範囲縦
傷口の範囲横
ドレッシング治療を終えた時のマイコー


とりあえず、病院で患部を診てもらいドレッシング治療法で回復するという事で、2023年8月10日、本格的な治療が開始されました。
3日に1度(現在は1日置きに)患部の洗浄とゲルを塗布してガーゼ素材を乗せて包帯で固定するという治療を現在まで続けています。
最近になって、腎臓にも軽症ですが疾患がある事が分かりました。
こちらの方は、療法食で様子見となっています。

肉芽ももかなり回復しています。
皮膚の再生もかなり回復しています。

肉芽の回復もかなり進み、全身症状も良好(食欲もあり、体重増も認められています。)皮膚移植するのに十分になっています。
皮膚移植するのには、それなりの費用が必要です。

2023年11月30日、マイコーの皮膚移植に関するカンファレンスを主治医、院長、助手の先生、人間の火傷や難治性潰瘍の治療が得意な医師も交えて行われました。

今回は確実に治る手術を予定しています。
手術にかかる費用を、現在SNSなど通じてご支援のお願いをしており、マイコーを応援して下さっている方々から募金活動をして下さり集まった寄附金を送金頂いています。
具体的な手術費用の金額は決まっておりませんが、最低でも手術費用、その後の入院、経過観察、予後の治療費含め50万円以上必要です。
私は、ほんの少しの年金に加え、業務委託の仕事(個人事業主として税務署にも届け出してます。)の報酬で家計を支えています。
正直、現在だけの収入では物価高騰の煽りや個人事業主として必要経費(ガソリン代や車輌のリース費用、その他什器備品など)も掛かって、マイコーの手術費用を捻出するにも、大変なのが実情です。

2023年12月13日追記
昨日、具体的に手術の日程が決まりました。
2024年1月14日(日)午後から、東京から外科の先生、兵庫県より人間の治療をされている先生が術式のアドバイザーとして来福されます。
費用は200,000円、(2種類の皮膚移植、麻酔、術中の管理、手術後の傷の保護処置など)。
兵庫県からアドバイザーとして来て頂く先生の交通費。
術後の経過観察と傷口の治療、定期的に行う血液検査(麻酔を使い鎮静させて毎回治療している為。)や尿検査(ストルトバイトが認められ、結石が出来ていないか?PH値がアルカリに偏っているのでPH値の検索など。)
術後は、マイコーの性格と病院でのストレスなど鑑みて、自宅でお世話しながら通院で経過観察を行うので、今と同じ片道30分かけての通院が完治まで通うことになります。
現在、1ヶ月で70,000円から80,000円ぐらい支払っています。(検査費用は別です。)
完治までの月数はどのぐらいになるか分かりませんが、やはり2・3ヶ月とかかかるかも知れません。
概算で500,000円、最低でもこれくらいは用意をしないといけません。
当初の3回の手術費用は、ある方が立て替えてくださったので、この分の返済もあります。
それに加え、療法食のロイヤルカナンS/Oオルファクトリーを購入しています。
ご存知のように、価格が毎回のように値上がりしています。
免疫力も上げないといけませんので、タンパク質も必須で、肉系のパウチも毎回与えています。
毎月の支払いも私の収入と、マイコーを応援するして下さっている方々からのご支援が、あるからこそなのですが、まだまだ費用が掛かります。
クラウドファンディングも、これからしていく予定です。
また、手術の内容やこれからの経過など逐一ご報告させて頂きますので、よろしくお願いします申しあげます。

勿論、掛かった費用の明細書は、記載して余った寄附はマイコーの今後の治療に、使わせていただきます。
マイコーに、酷いことや虐待する人間だけでは無いと知って欲しい思いでいっぱいです。
この半年、マイコーと向き合ってきて我が子のように、いや、それ以上かも知れません。
愛おしいマイコーのために、ご支援宜しくお願い申し上げます。

治療費などのご支援などのリンク先は、下記になります。

療法食やマイコーに必要なフードなどのご支援先はこちらです。


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