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メタバースでアバターが使えるお買い得なNFTを紹介する!?

まとめ

・NFTは全く関係ない(NFTを所有する必要はない)

・正しくは「VRM」という3Dアバターの共通規格を持ってればOK

・Boothで「定価5000円前後」で買える

・0イーサ(日本円で0円)のアバターもある

自己紹介(情報の権威性)

2015年末にLive2Dアバターを公開(現在のVtuberのフォーマット)
・2017年末に全て1人でキャラクターデザイン/3D/動画企画編集/システム作成して個人Vtuberをはじめました。Vtuber初の動画は137万再生
・メタバースと言われてるVRChatは2017年から遊んで現在のプレイ時間は1800時間です(VR睡眠を含みませんが界隈では少ない方)

3Dのアバターを持ってない・VRやVtuberの業界に関わってないようなインフルエンサーよりかは情報の説得力はあるかと思います。本職でプログラマーをやっていた期間もあります。

解説

なんだか「NFTによって、自分のアバターでメタバースに参加できる」という風な印象を受ける説明を見かけてしまったので、ちゃんとした情報を発信する必要があるなと思いました。

まず、NFTだのブロックチェーンだのは一切必要ありません。1回全部忘れましょう。

必要なのは「NFT」ではなく「VRM」

まず、大きな誤解を生んでるのは必要なものは「NFT」ではなく、「VRM」だという事です。
おそらく「NFT化されたVRM」の事を「NFT」と省略して呼ぶ事でミスリードしています。あえてNFTと呼ぶことで、さもNFTによって世界が拡張されてるかの印象を与えていますが、NFTは無くてもできますし、ずっと前からVRで面白い事をする為にそういう基盤が作られていった経緯があります。

「VRM」って何?

一言で説明すると「3Dアバターのデータ」なのですが、アバターとして使う事を目的として設計され、単一のプラットフォームに依存せず様々なプラットフォームを横断できる事をコンセプトとしています。
(イーサリアムと同様、プロトコルみたいなものです)
なので「VRMを持っていれば、VRMの読み込み対応したソフトで使える」というだけの事です。
(NFT化は不要。というかどんなファイルでもNFTのURLに含める事ができるにできるという意味なら、NFTはどんなファイルにもなり得るという話)

詳しい事は2018年末に書いた記事があるので参照
VRMの何がいいの?という話

「VRM」に対応したメタバース

正直、真面目にメタバースとか言うと笑っちゃうんだけど、下記プラットフォームがあります。

cluster

VirtualCast

上記のVRソーシャルではVRMの読み込みに対応しています。
つまり「VRMの読み込みに対応したVRソーシャル」の事を「メタバース」と呼び「NFT化されたVRM」を「NFT」と呼べば、「NFTでメタバースに行ける」と説明できますね。
NFTが無くても問題ない以上は、客観的に見て不誠実な説明になりますが。

「VRM」を利用するには

VRMを利用する場合、PCに保存したVRMを直接読み込んで、自分のPCだけで動作させるアプリもありますが、基本的にはVRMを共有するサービスを仲介して使います。

「VRM」→「VRM共有サービス」→「VRソーシャル」という流れです。

VRM共有サービスには下記のようなサービスがあります。
・VRoidHub
・THE SEED ONLINE
・DMM VR Connect

「VRM」をどうやって手に入れればいいの?

ぶっちゃけ、選ばなければ0イーサ(日本円で0円)です。
どういう事かと言うと、有志の方が無償で公開しているVRMモデルも存在します。

例えば、この右近ちゃんはVRoidHubと連携しているアプリなら、誰でも利用可能です。
VRoidHubを探せば無償で公開されているアバターもありますし、なんならVRoidというソフトを使えば3Dの専門的な知識がなくてもVRMアバターを作成することが出来ます。
VRoidの利用料金はなんと0イーサ(日本円で0円)です。

VRoidHub連携アプリ一覧

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また、Boothという通販サイトでは大体5000円前後の価格でVRでの使用を想定した3Dモデルが販売されています。
もちろん、VRMを含まないものもありますが、自分でVRM化すれば問題ないですし(ほとんどのモデルはVRM化が可能です)、VRMを含むモデルも存在しています。

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そもそもメタバースのアバター文化とは

で、メタバースの造形が全然深くないインフルエンサーの方だと忘れてしまいがちな事なのですが、そもそもアバターとは自分個人を示すもの、個性を出してなんぼのものなので、改変をする場合が多いです。(当然、しない人も居ます)

そしてVRMは利用する事に特化したファイル形式です。
例えるなら、jpegみたいなもので、後から編集することを考えるとPhotoshopのファイル形式で持っておいた方がいいですよね。

このように、メタバースに慣れ親しんだプレイヤーからすると「(NFT化された)VRMだけを所有する」という事はあまりないです。
テクスチャの編集に必要なPSDファイルや、fbxファイル、Blenderのプロジェクトファイル、そういうのを含んだパッケージを買って、必要に応じてVRMを作るという流れが基本です。

なので、最初からNFT化されたVRMを買ってしまうよりは、Boothで購入して後から書き出せるようにしておくのがベターです。というか、メタバースのプレイヤーは殆どがそうしてます。

あくまで「NFT化されたアバター(VRM)」がほしい

BlenderやVRoidで作ったVRMを、OpenSeaに登録すればOKですよ!
Boothのモデルをトークン化して販売するのは規約で禁止されてる場合が殆どだと思います。トークン化する前にちゃんと規約を熟読しましょう
これはVRMに限らずごく当然ですが、著作権も守りましょう。

「NFTの付加価値を付けるためにVRMという技術を利用する」というのは技術のあるべき姿だと思います。
この場合、VRM及び、VRMのインフラがトークンの価値を担保してるわけですからね。

ねこますはNFT否定派なのか?

結論:違います(技術に善も悪もない)

私はVRとかLive2Dとかメタバースとか、そういう新しい技術や文化は好きですし、それなりにプレイヤーでもあると思っています。また、クリエーターでもあるので基本的にはクリエーターさん側の意見に偏っちゃいます。
そして、プログラマーでもあるので、NFT(というかイーサリアム)に可能性を見出す事ができれば作る側としても興味があります。

こういうシステムも1人で作ってるので。

ただ、現状のイーサリアムをうまく活用するのは非常に難しいと言わざるをえない印象を受けます。(学習中です)
なので、確信を持てない事に対して過剰に持ち上げるような不誠実な事をしたくないというだけの事です。
少なくとも「NFTによってメタバースでアバターが使えるようになる」というのは、正確な表現ではありません。(NFTが無くても成立するので)

そもそも、技術に善も悪もありません。
技術は正しく使われるに越した事はないですし、人の生活を豊かにするのであれば存分に活用すべきです。

問題は技術を使う人間の方にあると思います。
どれだけいい技術であっても、使う人間は常に不完全です。

そして、現在のNFTの市場は「慎重になったほうがいい」と言わざるをえないような状況なので、より正しい判断を下すためにも、判断材料としてこの記事を作成しました。

最後に、クリエーターの方がイーサリアムやNFTについて理解していて、その上で稼ぎたいと思ってるなら何も問題ないかと思います。
この記事が価値を発掘するヒントになれば幸いです。

宣伝 YouTube

最後に宣伝させてください。
このようなメタバースやVRやアバターに関する情報を発信するかもしれないYouTubeチャンネルがあります。
チャンネル登録はお任せしますので、メタバースの情報に興味があれば見てもらえるとうれしいです!
最近、メタバースがバズワードになってるので将来性について解説しようかな?なんて思っています。

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