やる気スイッチ 1、2、3!
こんにちわ、ねこまねきです。
前回の記事では習慣化のはじめの一歩、トリガーについて触れました。
今回の記事では、自分のギャンブルスイッチが入るトリガーについて考えてみたいと思います。
スリップとは
何日もギャンブル絶ちをしているのに、ついついやってしまった!
依存症界隈ではこの現象を「スリップ」と呼んでいます。
すべっちまった~ ということですね。
2カ月我慢してたのに、急にソワソワしてやっちまった。
・・・もう俺なんてダメだ。ホント情けないよ。
と、まぁこんな感じに落ち込むわけですよ。
実際、私もこのスリップをきっかけにGAにつながった経緯があります。
私の場合はこんな感じ。
(ちょっと長くなりますので覚悟して読んでくださいね)
スリップへの道のり~債務整理スタート
FXをやって9年
だんだんとクレジットリボを使うようになり、毎月の支払いが増える。
あ、これ無理だわ。勝てなくなってきて、リボ返済できん~。
お国が認めた借金帳消し方法?
ネットでみつけた「債務整理」なる方法を調べる
弁護士先生 教えてください~と数社に電話。徹底的に聞き込み。
昨年末、一番話しやすかったところで債務整理を依頼。
今年の1月から債務整理の返済スタート
これ本当に必要?家計の仕分けを徹底的にして余計な出費を洗い出し
5年分の返済シュミレーションをスプレッドシートで作成。収支のチェック
今の給料では足りない! タイミーのバイトをして補填だぁ。
月~金は本職。土日はバイト。 気が付けば月2日しか休んでない。
支出予定に沿って生活費の支払い。さらに家計簿を書いて2重チェック。
6月。最大の山場
ついに来た来た。住宅ローンのボーナス払い。
バイト代を足して、なんとかギリギリ支払えた。
そして嬉しい誤算。
7月だと勘違いしてた本職のボーナスが6月に出た!
(転職してから初めての夏のボーナスなので勘違いしてた)
やったぁ~
これで、余裕資金30万も出来たし順調に家計が回せそうだ
余裕資金。・・・・・・・余裕・・・ヨユウ?
頭の中でささやく声
むくり。何かが頭の端っこで動き出した。
【ねぇ・・・ヨユーがあるなら ちょっとだけやろうよFX。】
【これで、増えたら支払い楽になるよ。】
頭の中で声が響く。
いやいや、ダメだろ。せっかくここまで順調なのに。
【だいじょぶだって、ヨユー資金なんだから。】
【少しだけ、少しだけだよ。3万だけ。】
いや、ダメだ。口座もないし。やらないよ!
【あ、それなら大丈夫。実は一個だけ口座残してあるから。】
何でだよ!なんで解約してない口座が残ってるんだ。
【えへ。こんな日のために隠しておいた!】
おまえなぁ・・・
【良いじゃん、やろうよ。】
【奥様はまた派遣で仕事を変えるみたいだし】
【またしばらく収入減るなんて聞いたら不安でしょ?】
うー・・・・そうなんだよなぁ
定期的に仕事変えられるのって、不安になるんだよなぁ。
本人はその方がやりやすいみたいだけどさ。
こっちとしてはなぁ・・・不安だよなぁ
【ね。やろ! 大丈夫。最近落ち着いてるから勝てるよ!】
そうだな。3万だけなら家計には影響ないし。
ちょっとだけ。
負けたらそこで止めよう。
【わぁ!増えたじゃん (^^♪】
【ほら、やっぱり勝てるんだよ。ちょっとクール期間置いたのが効いたんじゃない?】
よ、よし。もう少し増やしたら止めよう
【うーん、負けちゃったねぇ。 でもあと3万いけば次こそ増やせるよ。】
【あと3万。あと3万だけ。ほんとにあと3万だけだから。】
はっ!3万だけを繰り返して30万になっちまった。
やばい!
あいつに頭を乗っ取られてるみたいだ。
【えへへ。今頃気が付いた?】
【僕が変わってあげるから、君そろそろ人生から退場していいよ。】
【子供のころからずっと閉じ込められてるんだから、そろそろ変わってよ】
【あとはうまくやっておくよ~】
【残りのお金も使えば勝てるから大丈夫!】
ダメだ。意識が乗っ取られそうだ。
これ以上やったら、来月の支払いができなくなる。
借金も出来ないし、どうにもならない!
【ほらほら、早く次の入金してよー。】
【んで、きみはバイバイね~】
ダメだぁ~~~。お前はひっこめ!
この口座さえ解約しちゃえば、ここで止められるはず
口座解約申請~~
はぁ・・・危なかった。
ホントに頭のコントロールが乗っ取られるとこだった。
もう自力でコントロールが効かなくなってるな。
そういえば、ギャンブル依存症を考える会とやらに相談電話があったな
・・・・・・・・・電話してみるか。(ちょっと怖いけど)
「あなたは恐らくギャンブル依存症になってますね。一度GAに参加してみると良いですよ」
長々とお付き合いありがとうございました。
ちょっとお茶でも飲んで休憩してくださいね。
こんな感じでスリップしてしまいました。
最後の方にもう一人の自分が出てましたけど、実際あんなやり取りだったと思います。
頭の中の声、というやつですね。
このスリップの後にGAを紹介してもらって、回復活動を開始。
現在2か月が過ぎたところです。
スリップこそ最高のチェックポイントなのでは?
ギャンブル依存症の回復方法の一つとして、「トリガーポイントを考える」という事があるそうです。
(私はこの作業を自分で自然にやっていて、GAに行ったときにそういう方法があることを聞かされました)
何がきっかけで、ギャンブルスイッチが入ってしまうのか?
自分のことを見つめなおして、このトリガーポイントを探る作業です。
私の場合は、このスリップこそがトリガーポイントを考えるチェックポイントになりました。
私のトリガーは恐らく一つだけではありません。
資金に余裕がない状態が続く
肉体的な疲労がある
妻の転職による不安感の増大
ある日突然、資金に余裕ができる
精神的な緊張状態の緩和
口座がある
チャートを立ち上げる
入金する
(負けて次の入金をしてしまう)
私の場合はこのように連鎖トリガーになっているようです。
どれか1つ、ではなく
いくつかの条件が重なると発動するトリガーです。
トリガーがわかれば対処しやすいのでは?
トリガーがわかってしまえば、少しは対処の方法があるはず。
私が試したのは
「トリガーを一つずつ潰していく」
という方法です。
資金に余裕がない状態が続く → 収支を見える化して、今の収入と支出でも大丈夫だと実感する
肉体的な疲労がある → 仕事と休みのバランスをとる。無理はしない。寝る
妻の転職による不安感の増大 → 妻にそういう不安がある、ということを打ち明ける。妻からきちんと収入見込みを出してもらう。
ある日突然、資金に余裕ができる → ボーナスも収支シミュレーションに組み込んで、最初から対策を考えておく。
精神的な緊張状態の緩和 → 自分に対して無理をしない。日ごろから緊張状態を作らないことで、急激な緩和も防ぐ。GAに参加して仲間と会話
口座がある → 口座は全て解約。
チャートを立ち上げる → チャートシステムをパソコンから削除
入金する → 振り込み先の登録抹消。振込先を見れないように海外口座のHPのブックマークを消す
私のトリガーは物理的なものと精神的なものが複合連鎖しているのかな。
連鎖するのであれば、逆にどこかを止めれば全体も発動しないはず。
そんなことを考えてます。
これが効いたのか、今は何とか2カ月スリップを防いでいます。
余談ですが、今回の記事のタイトルにもある「やる気スイッチ」
最近、脳の勉強でお気に入りの 東大 池谷先生によれば
「やる気スイッチ」なんてものはないそうです。(*´∇`*)
身体を動かすことで、脳がやる気になる。というのが正解。
「やる気スイッチ」を押したらやる気になる、なんてことはないらしい。
先に身体が動き、意識はその身体の状態を見て後からラベル付けしてるだけのようですね。
まずは行動。悩んでいる暇があったら、やれることから少しずつやるのが大切かなと思ってます。
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