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米国のイールドカーブ

米国のイールドカーブが歪な形になってきています。長期債はすでに逆イールドカーブに近い状態で、短期債はこれからFFレートの利上げに伴って、フラット化、逆イールド化していくと想像されます。

現在のイールドカーブは下記の通りです。

現在はまだ1M〜1Y債は実際の金利がそこまで上がっていないため、低い位置にありますが、11月、12月、2023年と利上げが進めば、左側のグラフがどんどん上がります。それによってフラット化から逆イールドの形になっていくでしょう。
米国のFFレート金利は銀行間の貸出金利に使われるプライムレートに適用されますので、金利が上がれば銀行のコスト上昇➡️民間への貸出金利の上昇となり、景気に影響を与えます。
4-5%程度まで金利が上がれば、財務状況の悪い企業、個人ローン、クレジットローンに悪い影響が現れるのは間違いありません。

いつ底なのか

今年に底は来ないと思います。少なくとも1-3ヶ月国債がFFレートの予想上限4-5%程度まで上がって、企業業績、個人に影響が出てくるまで大底は来ないと思います。

おそらくみなさんの想像以上に長丁場になります。今回はITバブル、サブプライムと違って、FRBのコントロール下でのインフレ抑制政策です。FRBとしても危機をもたらすことはしたく無いですから、大胆かつ慎重に金融政策が行われることは、まだ希望がありますが、時間をかけなくてはならない場面もあると考えておくべきです。

現在の私の戦略ですが、キャッシュポジションをかなり高めた状態です。10月のCPIの発表後から少額からゆっくりと積み立てを始め、少しづつ金額を増やしていきます。その間はDRV,SOXS,TZAでヘッジを行います(すでにヘッジは開始しています)。

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