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母の体温も語りかける声も
覚えてはいないの 子宮の中で
柔らかい朝日 眩しい

産声を上げて落ちたのは
造り物の世界だった
ほらみて、みんなが笑っているよ

全身に浴びた祝福も 刺すような日差しも
きっと忘れてしまうよ 少年は言うの
ああ、また壊れてゆく

繰り返される日々に
いつだったか滅びるはずの世界は
呑気に息をしているじゃない

汚いものは全部燃やして
気が付かない様に 気がつけない様に

羽の生えた君が 振り返る事もせず
お別れみたいねって 笑顔のままで
ああ、また生まれ堕ちてゆく

世界が黒く染めあがる頃に
大きな赤い月がこちらを睨んで
地獄の底でならまた会えるかな
穏やかな日々が続いてゆく

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