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リーク情報003:予算の心配ばかりしているとハゲるよ!

(※このコーナーは、多少のフィクションと、動かしがたい真実によって構成されています)

以下、裏切り者の湯田(仮名)の独白:

ウイルス騒動で大不況の昨今において、北御門は社長業を続けながら、映画制作も諦めていない。会社では従業員の生活を守るため、映画制作の現場では自らの夢を護るため、彼は日夜戦い続けている。

私は彼の会社に勤めているわけではないが、彼が会社を支えつつも映画のために奔走し、疲れ切っていることはハッキリ見て取れる。

ある日の撮影現場、北御門は演出中にやおら立ち上がり、財布から1万円札を出したかと思うと、それを折りたたんで、自分のポケットに入れて上からポンポンと叩きながら踊り歌いだした。

「ポッケットのなぁかぁには1万円がひとつ、叩いてみるたび1万円が増えるゥ~♪」

そして、ポケットから1万円札を取り出し、

「あれぇ?増えてないぞぉ? ハハハハハ!」

と、頬に疲れた笑いを浮かべるのだった。

彼以外、スタッフ・キャストで笑う者は誰もいなかった。

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北御門が金策に明け暮れ、もはや限界に近いのを、皆知っているからだ。ある者は憐みの眼差しを向け、ある者は申し訳なさそうに視線を落とした。役者のひとりは唇をかみしめながら壁を叩き、スタッフの中には涙を流す者さえいた。

その中で私はこう感じていた。最大の問題点は、金が無いことそのものではなく、そのせいで、北御門が本来監督としてすべき、創作上・芸術上の仕事に集中できていないことだと。

っていうか、お前、カメラ回ってる最中に踊り出すんじゃねぇよ。

資金が調い、金銭上の心配がなくなれば、彼は本来の能力を取り戻し、作品もずっと良くなることだろう。

★★★あなたへのミッション003★★★
北御門監督はなんだかんだ言って大丈夫な気がします。しかし、このままでは、スタッフの士気が心配です。ここであなたにお願いしたいミッションは、プロジェクトを支援してくださることにより、スタッフたちに自分たちは孤独ではないと知らしめること、それによって監督の奇行に耐えるだけの明るさを持たせることです。

気合の入ったリターンがよりどりみどり、でも、リターンよりもっと素晴らしいことがあります。一緒にこの夢を完成させませんか?

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