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多分、秋元康は二人いる。

今日は坂道グループには欠かせない男・秋元康さんについてのお話です。


先に言っておくと、別にオカルト的な話ではないです。


今回取り上げるのは秋元康さんの”作詞”についてです。


言わずもがな、秋元康大先生は坂道グループの全楽曲の作詞を担当しています。

乃木坂46がデビューしてから早10年近く、何百曲という楽曲の歌詞をすべて作詞している康さん。今では櫻坂46や日向坂46という派生グループまで誕生し、彼が作詞してきた楽曲は数えればキリがありません。


多分、リリース日が近かったりすると複数グループの楽曲を同時に作詞するなんてこともざらにあるでしょう。

当然、彼が抱えている仕事は坂道グループ関連のものだけではないでしょうから、その労力たるや想像を絶します。


僕が提唱する「秋元康二人いる説」は、



めちゃくちゃ多忙なのになんでそんなことができちゃうの?

まじクローンでもいないとそんな沢山仕事できなくない?



という意味がひとつ。

もうひとつは、良い歌詞と良くない歌詞の高低差が激しすぎるという意味での「秋元康二人いる説」です。



天下の大作詞家に「良くない歌詞」って言い方は語弊がありますね。



語弊のなきように言い換えると、
「心に染みる深〜い歌詞」「いやそれ10分で書いたんか」って歌詞の差が激しいってことです。


具体例を出すと、例えば乃木坂46の『サヨナラの意味』なんかはとてつもない名曲ですよね。この曲で卒業した橋本奈々未さんを想うと涙もちょちょぎれるような深い深い歌詞がこしらえてあります。

あと個人的にですが日向坂46の『ドレミソラシド 』なんかも実は歌詞が深かったりするんですよね。淡い恋心がピアノの鍵盤になぞらえてあったりなんかして、とても情緒的です。

『ドレミソラシド 』については僕のブログ記事でかなり詳しく考察・解説しているのでよかったら読んでみてくださいね。

あと日向坂の『約束の卵』もめちゃめちゃ良い歌詞ですよね。東京ドームを”約束の卵”を表現する作詞力はやっぱり流石ですよ。この曲もブログで考察してるのでよかったらどうぞ。



話が逸れましたが、ようはこういう歌詞たちが「心に染みる深〜い歌詞」なんですよ。聴き手の想像力を掻き立てるような趣深い歌詞。

それとは対照的に、まあみなさまお察しでしょうが乃木坂46の『Route 246』とかですよ。「この歌詞10分で書いたの?」って言いたくなりますよね。


だって後ろ手でピースしたり、東京ドームを約束の卵って表現するような天才が「人は進化する WOW WOW WOW」ですよ。同じ人が作詞したとは思えない。

こんなん10年後20年後に絶対に音楽の教科書に載らないじゃないですか。「誰も変われるんだ WOW WOW WOW」から子供達はなにを学べばいんでしょうか。趣もくそもありません。


このような理由から、僕は「秋元康二人いる説」を提唱しています。


多分この世界には「趣深い天才的な歌詞を書く康」「なんか知らんけどとりあえずWOW WOW WOWしとく康」の二人が存在しています。

そうでないとこの高低差は説明ができない。





最後にフォローしておくと、「WOW WOW WOW康」もそれはそれで良い歌詞だったりするんですよね。趣や深みはないけど、別に歌詞が優れていない訳ではないです。


そういう歌詞は個人的に、”香ばしい”という表現が1番しっくりきます。


ダサい歌詞は”香ばしい”んですよ。ダサさにすら秋元康みを感じる。

坂道メンバーの写真の帯コメントあるじゃないですか。あれとかも全部秋元康さんが書いてるんですけど、あれ秋元康しか書けないじゃないですか。あんな文章。いや、決して批判じゃないんですよ。


初めて会った瞬間から、忘れられない人がいる。その理由が知りたくて、また会いたいと思う。人は、それを“恋におちる”という(山下美月帯コメントより引用)


ほら。めっちゃ香ばしい。

でも、これはこれで良いんですよ。一発で秋元康の文章ってわかるじゃないですか。

文章だけで書き手のことが分かるって凄いですよ。偉大です。ブロガーとしては羨ましい能力です。


結局この記事で何が言いたいのかっていうと、
もはや坂道グループの曲は深い歌詞だろうがダサい歌詞だろうが、”秋元康という香ばしいおじさんが作詞することに意味がある”ってことです。


では今日のnoteはこの辺で。



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