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2019.2.14 thu クレイジーな決断

看病休暇3日目。
いい加減会社に行きたい。

バレンタインデーの本日、息子は高熱38℃台をキープ。なんとか熱を下げようと、ひたすら布団の中でじっとしている。
どうしても、この日の夜出発予定の、スノボバスツアーに行くのだそうである。

しかし残念ながら、出発時間が近づいてきても熱は下がらなかった。
母は、残念だけど今回はキャンセルせいと説得を試みた。

でも息子は絶対行くといってきかなかった。
高校が入試で休みのこの日は、友達10人でスノボに行くって何週間も前に決定してたんだよ、熱なんか後から出たんだからスノボの方が優先なんだよという強引な理論を通して、出て行った。

これは息子、バスの車内で大顰蹙を買うかもしれない。パンデミックが起きたら私は袋叩きにあうかもしれない。38℃でスノボをしたら、42℃くらいに上がっちゃって死ぬかもしれない。そしたら私長野まで迎えに行かなければならないかもしれない!なんてクレイジーなんだ!

しかし実のところ、私は行かせてやりたかったのです。
特になんの特技もなく面白い話ができるわけでもない息子が唯一人よりうまくできると自信を持っているのがスノーボードなのです。小さい頃から毎冬越後湯沢で雪遊びをして過ごしたから、全然スキー場に行ったことない横浜育ちの仲間たちに、かっこいいところを見せたいに違いないのです。

やりたいことをできず人を恨みながら長生きするくらいなら、好きなことをやって楽しく短く散る方が全然いい。そんな私の人生訓は、私似の息子にも多分遺伝している。

だから私は行かせてしまった。あの息子にしてこの母も、充分にクレイジーである。

とはいえ心配で心配でたまらない夜。
そういう時は宇宙にお願いです。
どうか長野まで迎えに行くことが、ありませんように。
お友達にも誰にも、この謎の発熱が伝染りませんように。

すると突然、インフルエンザの検査が何回やっても陰性だったのは、友達にはうつさないから行かせてやりなさいよという、宇宙の粋な計らいだったのではないかというメッセージが降りて来たような気がして、謎の安心感に包まれました。だから絶対大丈夫!そう思って母は眠りについたのでした。

(えじゃなんで熱なんか出さしたの宇宙?という正論は受け付けない)

#日記  #オカン日記 #毎日日記 #三児の母 #エッセイ



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