地獄の悪阻〜初期〜


妊娠がわかってすぐ、まだ4wぐらいから、絵に描いたような、ドラマでよく見る「ウッ」という気持ち悪さが体を襲っていた。

それは日に日にひどくなり、トイレとお友達状態に。水を飲むことさえ辛かった。何にも食べられない。私の場合は、臭いに敏感というより、とにかく食べ物や飲み物を口にすることができない典型的な吐き悪阻だった。

そして、仕事はもちろん、生活そのものへのやる気も喪失していた。妊婦ってこんなにしんどいのか、悪阻ってこんなにしんどいのか。

ドラマでしか見たことがなかったし、自分が経験するなんぞ想像もしてなかった体調の悪さが、妊婦生活の序盤から、次々と襲ってきた。

もう限界で、とにかく吐き気を止めたくて病院へ。点滴を打ってもらって少し楽にはなったが、検査の結果、まさかの重症妊娠悪阻により入院が確定した。

これが人生で初めての入院となった。病院では、24時間点滴を打ちっぱなしであったが、吐き気は止まっていたので、すごく楽に感じた。

同じ病室の人も、カーテン越しに悪阻に耐えていたようで、申し訳ないけど、共に戦っている連帯感を感じていた。←おぃ。

終わりの見えない悪阻の辛さに、すでに、仕事復帰なんかしてられねーという正直な気持ちがあったけど、産休までまだまだ。とにかく退院して無理せずに無難に過ごそうと思った。

そんな初期、唯一の生き甲斐だったのが、babyのエコー写真。早く病院で見たくて。この写真見ないとやってられないしんどさ。爆

逆に辛かったのが、気持ちを分かってもらえる人が周りに少なかったこと。仲の良い友達とは毎日会えるわけじゃないから。職場の人には初期から言いふらせないし、同世代経験者はいなかったから。。これは、私だけじゃない。永遠の課題だと感じる。

私の妊婦生活は、あまり喜んでばかりいられない、やっぱり余裕のない幕開けであった。





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