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人手があれば、サービスは良くなる?

保育現場や公共の場で事故が起きたときに、安全管理に十分な指導者やスタッフの数があったかが注目される。

1人が5人を見るのか10人を見るのかで、安全性も見る側の負担も異なるのは事実だ。

でも人数の比率だけでは見えない部分があると感じる。

私は保育などの現場で働いたことは無いが、イベントや施設運営、高齢者デイサービスで安全にサービスを提供するという職場を経験している。

来場者数や利用者数に対するスタッフの数は、安全管理面にもサービスの質にも関わる。

実際に働いてみると、来場者数に対して十分なスタッフ数がいてもスムースに仕事が回らないこともあるし、少ないスタッフ数でも上手く仕事が運ぶこともある。

介護現場は常に人手不足と言われている。確かに人手は必要で、十分な人員があれば現場にゆとりができて退職者も減るだろうと思う。

でも人手に頼り過ぎてないか?と思うことがある。

人手があれば問題は解決する。
仕事がうまく回らないのは人手が足りないからだ。という思い込みが強く、システムの改善や人材の活用という視点が薄い。

旅先で止まった宿の食堂で、従業員一人でキッチンもホールも回していた。
客は10人弱だが、それぞれの食事のペースに合わせて料理を運ぶ。
キッチンに戻ると次の段取りをする。

従業員同士のやりとりもお喋りもない。

手際よく、淡々と、静かにサービスをしていた。

客がテーブルからグラスを落として割れた時も、すぐに掃除用具を持ってテーブルに行き「おケガは無いですか?」と声をかけて素早く割れたグラスを片付けて、またサービスを始めた。

食堂内で起こること全てに責任を持って仕事をしているのだろう。

私も安全で質の高いサービスを提供するよう努めたい。

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