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スタッフは人手であって人材ではない

高齢者デイサービスでバイトを始めて約1年半。
アルバイトスタッフの退職者を5人見送った。
そのうちの2人は私より後の入社だった。

私がこの仕事に応募して採用が決まるまではほんの数日で、採用決定の連絡が来たのは面接の翌日だった。
勤務開始日はキリのいい月始めからにするつもりだったが、先方から「来週からでも、、」と言われたので、採用の連絡をもらって間もなく勤務をスタートした。
その様子から「すぐに人手が欲しいのだろうな」と感じた。

実際に仕事を始めてみると人手はあるけどうまく回っていない。どちらかといえばオペレーションや仕組みの問題で忙しく感じているように見える。
でも「人手が足りない」と思っているから、一人がマルチタスクをこなすことが良いという考え方になり、無資格や未経験でもおかまいなしに業務を割り振る。
専門性は無視され、十分な知識と技能と経験が無いスタッフが、高齢者らの体をマッサージしたり、運動指導をするのが当たり前に行われている。

「介護業界の求人に応募すれば100パーセント採用になる」と友人が言っていた。
人手不足だという思いこみが、人を数としか見なくなり、業務との適正を考えずに採用し、結果として退職者を生み出す。悪循環だ。

人材を育成してプロを作っていくことが必要だと感じる。
採用面接は、勤務可能な日数と運転免許証の有無の確認で終わらせてはいけない。

また一人、入社したばかりの人が退職しそうな様子だ。


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