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美術展雑談『奇才 ー江戸絵画の冒険者たちー』

「奇才 ー江戸絵画の冒険者たちー」あべのハルカス美術館。

 ともすれば偏執狂だと言われかねない、ヤバい才能を持った江戸時代の愉快な人たちの面白いとこ取りの美術展でした。

 北斎や応挙、暁斎などの大物以外にもマニアックな作品も多くて、中でも高井鴻山「妖怪図」、音声ガイドの花江夏樹さんも推しだという狩野山雪「寒山拾得図」には見入った次第です。

 帰りには17階のカフェで「奇才」展とコラボしたカプチーノをいただきました。もしかしたら窓から見下ろせる天王寺の街に、寒山拾得の二人がいたかもしれません。……彼等が現代の大阪を歩いてゐるのも、略々ほぼ無理がないやうな心もちがした。( 芥川 竜之介「寒山拾得」より。『東京』を『大阪』に変えてます。ファンの方、ごめんなさい。芥川先生は許してくれるはず)

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