荻窪随想録5・杉並図書館(と、『りんご一つ』)
近所の図書館の敷地の一角に、ばらが咲いている。
ピンクというのか黄色というのか、花びらの内側はクリ―ム色なのに縁にいくに従ってピンク色になったり、外側の花びらだけが濃いピンク色だったりして、黄味が強いかと思えば、逆さまにピンク色のほうが強かったりする、なに色と形容したらいいのかよくわからないような色合いのばら。
同じように図書館の敷地とあまり境目のはっきりしない――公園内を歩いていたつもりが、気がつくと図書館の敷地に入っているといった――隣接した公園にも、ばらの咲いている花壇