そして、アルマニャックはどこへ……。
『王妃マルゴ』の最終回については、ひとつもの足りなかったことがある。
それは、アルマニャックはどこに行ってしまったのかということだ。
アルマニャックーーナヴァルの家臣にしてそばかす顔の細身の男
ーーおそらく年頃同じぐらいで、王子の遊び相手としていっしょに育ち、
ナヴァルが王となってからも、忠実な家臣として仕えてきた(……と想定)が、
その彼が最終回ではどこのコマにも登場していない。
出てくるのは、途中からやけにひんぱんに登場するようになったモルネーとかいう髪のうねうねした家