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保護犬を迎える①

本日、我が家に新しい家族が増えました。

繁殖リタイアの保護犬です。

6歳のミニチュアダックス。男の子です。


保護犬を迎え入れることを考えはじめてから、色々自分なりに勉強しました。

動物愛護センターに持ち込まれる犬猫は、野良犬野良猫ばかりかと思っておりましたが。。。


無責任な飼い主の飼育放棄や多頭飼育崩壊で引き取られる犬。

悪質なブリーダーに飼育され、繁殖に使えなくなったらあっさり捨てられてしまう繁殖犬。

ただただお金を儲ける為に、無理やり子供を産ませるだけで必要最低限死なない程度の餌と水だけ与えられ、不衛生な環境で生かされるパピーミルの父母犬。



ペットブームの裏で、たくさんの犬達が信じられないような扱いを受け、犠牲になっている事を知りました。

ざっくりとした概要はなんとなく知っておりましたが、調べてみると、想像以上に悲惨な状況だと知りました。


今まであまり深く考えもせず、ホームセンターに行けばペットコーナーを覗いたりしていましたが、愛くるしい仔犬がそのショーケースに並ぶまでには、ただ繁殖の為だけに生かされ、ボロ雑巾のような生活を強いられている繁殖犬と、まだまだお母さんと離れるには幼すぎる仔犬達の悲しい背景があることを知りました。


そして、よくよく考えました。

犬を飼うということは、成犬で迎え入れたとしても10年以上生活を共にする覚悟がいるということですからね。

生半可な気持ちでは飼えません。


自分や家族のライフスタイルや経済状況を考えるのは当たり前ですが、更に保護犬は、色々辛い経験をしてきた成犬が多いわけです。メンタル的にも難しい問題を抱えている犬が少なくありません。

また、成犬から育てるに辺り、色々なリスクもあるという事もよくよく調べました。

そもそも、多頭飼育崩壊や飼育放棄、繁殖犬は、ワクチンやフィラリア予防もされていないことが多く、更に栄養状態も良くない犬が多いです。
だから、病気が隠れている子もたくさんいます。

不衛生な環境で育ち、皮膚状態が悪い場合もあります。

もちろんしつけなんてしてもらえないから、トイレも知らない。一から教えてあげなければなりません。
ただでさえ、成犬になってから教えるのは根気がいるものなのです。


不安が強く、噛みつきや吠えつきのある子もいます。


抱っこもしてもらったこともないし、散歩も知らない。愛情って何?という子もたくさんいる。


それぞれ、とてもセンシティブな問題を抱えているのです。


私にできることなんて、正直ほとんどないとは思いましたが、大変な思いをしてきた犬を、せめて一匹でも良いからできる限り愛情を伝えて、一緒に幸せに生きていきたいと思い、保護犬を迎え入れることを決意しました。


そして、様々な保護団体にアクセスするのですが、ここでまた壁が立ちはだかります。

長くなりますので、その話は、次の機会にしようと思います。


とにかく、紆余曲折を経て、本日やっと我が家に保護犬を迎えることができたのです。


この子は、繁殖犬として6年間過ごし、もう繁殖犬としては役に立たないと判断されて保護団体に登録されたようです。


この子も、正直あまり良い状態ではありません。

まず、背骨が浮くぐらい痩せています。

ダックスフントはヘルニアになりやすいので、体重は無駄に増やさない方が良いのですが、かといって骨が浮くほど痩せていて良いわけがありません。

それから右目が見えません。
仔犬の頃に他の犬にやられてしまったと聞きました。

その時に、適切な処置を病院で受けなかったのでしょう。
完全に白濁して失明してしまいました。

歯も歯石だらけで、抜けている歯もあります。


皮膚もフケが出ていて、所々湿疹があります。

エサもあまり良いモノを食べてなかったせいで、毛づやが悪くパサパサ。

尻尾も折れ曲がっている。

そして、4本の足全ての肉球がブヨブヨとしていておかしい状態です。

ちゃんと獣医師に診てもらわないとわかりませんが、糞尿にまみれた不衛生なケージの中で生活をしていたせいなのでは?と想像しています。


ブリーダー元では、1日に2回、外に出て少し運動させていただけで、あとは小さなケージで過ごしていたそうです。


初日な事もあり、びくびくおどおどしておりますが、やさぐれた感じはなく、人も嫌いではないようです。

こんなにひどい生活をさせられながらも、人間を好きでいてくれるこの子の心の広さに、感謝と申し訳ない気持ちになります。


幸いなことに、フィラリアや心雑音はなく、検便も問題なしでした。


これから一緒に幸せになるために、たくさん愛情を注いでいきたいと思っております😊



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