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岡崎市動物総合センター・Animo[あにも」

岡崎市動物総合センター・Animo(あにも)【東公園内】 | 岡崎市ホームページ (okazaki.lg.jp)
岡崎市動物愛護寄附金の募集について | 岡崎市ホームページ (okazaki.lg.jp)

【岡崎市動物行政推進計画】
人と動物のより良い関係作りを目指し、岡崎市動物行政推進計画に基づき各種施策を実施しています。
kaisei.pdf (okazaki.lg.jp)

岡崎市猫の避妊処置事業実施要項
この要綱は、動物の愛護及び管理に関する法律第7条に基づき、岡崎市内において、猫に対する愛護と適正飼養、適正管理を目指すために必要な事項を定め、人と猫が共生できる地域づくりと、地域環境の向上を図ることを目的とし、岡崎市内で猫の避妊処置事業を実施するために定める。
岡崎市ねこの避妊処置モデル事業実施要綱 (okazaki.lg.jp)

飼い主のいない猫対策
岡崎市動物総合センターでは多くの猫を引き取っています。
そのほとんどは避妊去勢手術をされていないために生まれた,生まれて間もない子猫です。
飼い主のいない猫も避妊処置を行えば、猫による様々な被害を減らしていくことが可能となります。
時間はかかりますが、猫の数を減らすことができるかもしれません。
そのため、岡崎市では人と猫が共生できる地域づくりと、地域環境の向上を図るために「猫の避妊処置事業」を行っております。
猫の避妊処置事業とは
猫の避妊処置事業とはTNR活動を通じた人と動物が共生した社会の実現を目指すものです。
飼い主のいない猫の糞尿でお困りの地域から、地域として地域の代表者からの申請により、TNR活動を地域と協力して実施します。
TNRとは
TNRはトラップ[Trap],ニューター「Neutar],リターン[Return]を略した言葉で「捕獲器などで、野良猫を捕獲し、避妊去勢手術を行い、元の場所に戻す。」ことです。岡崎市では、猫を命あるものとし、被害があるからと言って排除するのではなく、人間と猫がともに生きていける社会を目指すためTNR活動をしています。
事業の流れ
事前調査
猫の被害、猫へのえさやり、被害を与えている猫について事前に地域で調査します。
この調査にて、把握した猫が対象猫となりますが、調査後に飼い主のいない猫と判断し、処置を希望する場合は、対象猫と同様に扱います。
飼育猫の調査
地域で飼育されている猫の適正飼養の啓発を行うとともに、誤って飼い猫を手術してしまわないために、地域で飼育されている猫を把握します。
調査結果の検討と町内の方への周知
の調査結果について、地域で検討していただき、事業を実施するかどうかを決定します。 なお、これらの調査だけでも飼い猫や所有者不明の猫の飼養に対する意識が向上し、状況が改善される場合もあります(この場合、この時点で事業終了することもあります)
捕獲器の設置と猫の捕獲
実際に捕獲器を仕掛けて、猫を捕獲します。捕獲器は1日最低2回は見ていただき、地域の方々で管理します。対象とする猫以外、飼育されている猫が捕まった場合は、猫を放します。
猫の処置と放獣
対象猫が捕獲されたら、オスメスの判別を行います。判別がつかない場合及びメスの場合は、センターへお持ちください。  
メス:センターにて無料不妊手術「令和3年度30頭」  
オス:地域で動物病院にて地域負担にて手術 
センターでの手術が終わりましたら、連絡しますので、猫を取りに来てください。オスメスともに捕まえた場所にて放獣してください。
事業の終了
対象とする猫が全て捕獲された時点、または捕獲器設置から2か月経った時点で事業を終了とします。
ただし、対象猫が捕獲されていない場合、最大2ヶ月間、事業を延長することができます。その後も2か月後から再申請可能です。
譲渡対象の犬猫は令和3年度14頭をセンター内で不妊去勢手術令和5年4月より動物寄付金を募っており助成金給付岡崎市動物センターではこれまで保健所や東公園、環境部、経済振興部でそれぞれ対応していた動物関連窓口を一元化し動物に関するより専門的な相談体制を整備しました。
また、動物を同伴してのしつけ方教室や講習、研修,展示などを行う多目的ホールを整備し動物園展示の充実、動物愛護思想の高揚、飼育マナーの向上などに努めます。
岡崎市動物総合センター・Animo(あにも) 【施設紹介、アクセス】 | 岡崎市ホームページ (okazaki.lg.jp)

思うこと

岡崎市動物総合センターでは様々な施策を模索しておられ、令和3年度メスのみ不妊手術30頭実施ですが、オスは各町単位の費用負担とクリニックでの去勢手術となります。
年間の不妊手術数が極端に低いのは、センターを利用する側にとって使いづらいからで,申請が自治会が単位であり、自治会によって野良猫の苦情窓口としては興味のないところもあり、また捕獲の手間暇を自治会関係者がどこまでかけられるか、また地域によっては不妊去勢手術に対する意識が低い地域もあることから利用者側を特に自治会と限定する必要がないのではと思います。センターでの不妊去勢手術を現に必要とするボランティアなどに対象を広げる、申請方法、手術日などの提供方法が変わることにより、この施策は一歩二歩前進します。
現況は自治会の申請を待って不定期な手術日とのことです。
譲渡対象の成犬・猫に対する不妊去勢手術は令和3年度で14頭と驚くほど少ない数で、譲渡対象が子猫が多いのが原因とのことでした。
野良猫の手術も野良猫の扱いに慣れた獣医師、手術の術式などトレーニングを積まねばなりませんが、不妊特化の民間移動クリニックの獣医師は子猫の不妊去勢手術の指導をされてる方もおります。
行政の犬猫譲渡の際の同意書・確約書は特に2次繁殖を防ぐ意味で性善説にたつのは問題を残すことになりますので譲渡の際,全頭犬猫の不妊去勢手術はこれからの課題と考えます。
また当センターのみならず獣医師の不足、またセンターによっては獣医師の離職が多いのを耳にします。
これはいつになっても解消されるとも思えず、ならば保健所等の獣医師をトレーニングするなどしてローテーションを組み臨機応変にスケジュールをこなせば技術が落ちることも防げ一石二鳥でこれからの人的不足の解決策は知恵で乗り切るほかないと思います。
また獣医師のメインの仕事が事務系で専門職を生かせてない今の現状は捕獲・殺処分、里親会など事後処置であり予防処置の不妊去勢手術がない以上根本解決策とはほどとおく仕事が徒労の感がするのです。
譲渡会も増えるのは有難いことでもありますが貰い手もいつまでもあるわけでなく、譲渡条件は下がればまた問題が生じることを忘れてはなりません。
またボランティア団体も疲弊して多頭崩壊予備軍に近い団体も見受けられます。
その前に不妊去勢手術という蛇口をしめないことには問題の先送りで無策と言われても仕方がないことです。
予防処置の最たる不妊去勢手術がないセンターでは希望が見えず獣医のやりがいのある職場を提供してるとは言い難く、そこに獣医の離職の問題があると思います。
一般人、学生への啓蒙の最前線としてのセンターでの野良猫の不妊去勢手術の意義は大きく絵にかいた餅ではなくなり身近に命の授業ともなりえ、命に真摯に向かい合うことができる場所を提供できます。
岡崎市動物総合センターのこれからの飛躍を期待しております。


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