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2021年最後の下関市の野良猫たちのオペ会

12月22日に開催された下関市の野良猫の一斉オペ会のご報告です。

助成金申請者によると、合計で100匹ぐらいになるということで下関市の状況の悪さが際立ちました。年内では最初の37匹について助成金を出しました。とりあえず当財団では他の助成金がないのが条件で来年の1月にかけて今回の開催者に合計60匹の助成金を予定をしております。

地方の状況の悪さの主な原因は次の2点です。

① 飼い主が避妊去勢手術せず、手術をしないままで出入り自由な飼い方、
② 獣医師の避妊去勢手術費用が高いこと。

野良猫の原因は飼い主の未避妊去勢手術から生まれていると言われていることから
飼い主の避妊去勢手術の費用に関するハードルを下げる工夫、対策が必要となります。

野良猫に対しては、所有者がいない無主なので社会の問題として解決、取り組む必要があり、
愛護センターの意義・役割がここに求められます。

今回は埼玉の獣医師、北九州の獣医師、2名の執刀
北九州市、下関市動物愛護センター獣医師2名と職員さん、計13名のボランティアが参加をしてくれました。

37匹の中に妊娠猫おりませんでした。珍しいですね、傷も小さくて済み身体への負担が軽くなりますので手術の時期は早いに越したこともなく母猫が終わったら次の適齢期になった子猫の手術をして初めてその地域は終了となります。

今回の下関市の野良猫の避妊去勢手術のオペ会に行政の獣医師、職員さんが現場に足を運んで見学をしながら学んでいただけるのは大変有り難いことですし、愛護センターに戻られてこれらの体験を生かして野良猫の避妊去勢手術の実施の実現を可能にしていただきたい、力さえつければ可能となります。

三重県の職員の獣医さんは今では山口獣医の指導のもとメス猫1匹の避妊手術は20分でできるほど習熟したそうです。これからの動物愛護センターは現場職員さんたちの声が最も尊重され改善されるべき職場なのです。

センターでの避妊去勢手術が実現されれば民間のボランティア達、協力獣医師達の苦労も報われ社会問題解決の大きな第一歩ともなります。

意欲的な現場の行政の獣医師、職員さん方が愛護センターの明日を変えてくれると信じております。

行政さん、頑張ってください。

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