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笑いのツボ

昨日、友達というより知り合いかな、と電話で話したのですが、

私のボケ、ことごとくスベリました。

というより、きれーにスルーされました。

たぶん彼女は、私がボケていたことにさえ気付いていなかったのではなかろうか……

のれんに腕押しとはまさにあのこと!

カスッカスッと空気を切る音が聞こえるようでした。


笑いのツボが同じかどうか。

あなたにとって、これって重要ですか?

私にとっては、正直そこまで重要ではありません。
実際、夫と私の笑いのツボは違うので、軽妙な遣り取りはありません。

「あなたのジョークつまんないんだけど」
と私が言って、

「そうかなぁ。僕は面白いと思うんだけど」
と夫が返す、これが定番です。

それはそれで楽しいです。

友達との会話でも、笑いのツボが違うことはよくあるので、そういう時は上記のように、ただひたすらのれんに腕押しをリピートするか、あるいは全くボケないかのどちらかです。

そういうものだと思っているので、笑いのツボが同じということに、それほどのこだわりは持っていません。


この世で唯一、笑いのツボがピッタリの人がいます。

私の母です。

寸分たがわずピッタリと、お互いのオモロ〜!が一致しています。

間の取り方とか、言葉のチョイスとか、何かをオモロ〜!と思う視点が、全く同じ。

私は母から生まれて母に育てられたんだなぁ、とそこで一番実感します。

母が死んでしまったら、もう一生誰ともこのピッタリオモロ感を共有できないんだと思ったら、すごく悲しくなって、先日母にこう言いました。

「お母さんが死んじゃったらさぁ、もうこんな風に笑えないじゃん。それは淋しいから、できるだけ長生きしてね」

そしたら母が言いました。

「あんたなに言っとるの。あんたの笑いなんてまだまだ! それよりも、なんであんたは今こんなことになっとるの。私はあんたに官僚になってもらいたかったんだで、一体どーなっとるの!」


私は、本当にしんみりしてたんです。
同じ笑いを共有できる母を失ったら悲しいと思って、本当に泣きそうになってたんです。

それなのに……


なまりすぎ!!



官僚になってもらいたかったんだで、って

だで、って!


っていうか、官僚?!


官僚になってもらいたかったなんて初めて聞きました。
どこからそういう発想が出てきたのか理解不能です。


かんりょーって、

真面目か!!!


母親の娘への思いというものは、笑いのツボ以上に複雑なんだと思いました。


ふと自分に聞いてみたくなる1000の質問 #24

あなたには、一緒に笑いあえる人はいますか?

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