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独習する力

(注意書き 大変勿体ぶった偉そうな文章で書かれていますが、書いているおばちゃんは何者でもなく、どちらかというとぼんやりした生き物です。こういう文章書いてみたかったんです。すみません。)

感染症の大々的な流行から、数年が経つ。
学校に行きたくても行けない、塾に行くのも難しい、そんな日々を送った人も多いと思う。

あの習い事がしたかったのに。
あの資格が欲しかったのに。
あの言語を習得したかったのに。

半ば諦めかけたことが、皆にあるのではないだろうか。対面で教えていただける機会は貴重で、だからこそ得難いものだと気付く。

最近はオンラインでの受講も当たり前になってきたのだろう。楽器にしろ語学にしろ、よく耳にする。良いことだと思う。

しかし私は敢えてここで、独学する力を育てることをお勧めしたい。
先生につくことが悪いことではない。自分では気づかない癖を直していただけるし、学びも多い。どちらかと言うと、良いことづくめだ。

けれども、独学の力を育てることは、あらゆる場面で応用が効く。胆力も育てられる。自分でどうにか出来ることを知ると、自信がつく。

では、どうやって独学を始めるのか。

まず本屋に行く。そこで、参考書を選ぶ。見た目や売れ筋で選ぶのではなく、自分の頭に入りやすい文章で書かれていて、出来るだけ親切で、学び始めなら情報量が多すぎないものにする。

そして、ちゃんとそれを買う。学生ならお小遣いで買う。

家に帰ったら、とにかく参考書を読む。飽きてきたら音読する。時には誰かに講義してみるのも良い。SNSに気付いたことをメモして行っても良い。
そして、一冊読み切る。読みきれなかったら、なぜ読みきれなかったのかを考えて、次に買う参考書はその欠点のない参考書を探せば良い。


買った参考書は、全て手放さないで置いておくことをお勧めする。
というのも、参考書によって載っている内容が微妙に違うからだ。

同じ主題でも、こちらにある記述があちらになかったりする。その場合は、分かりやすい方の参考書の文章の隙間に、無い記述をシャーペンで書き込んで付け足してしまえばいい。そうすれば、復習する時に何冊も参照する手間が省け、一冊読んだだけで複数冊分の情報が手に入る。

そして、小さな目標を立てておく。
今日は見開き2ページ学習できたらOK。そのかわり、見開きに載っていることはきちんと覚える。
本を閉じて、覚えたことを空で唱えてみる。
そんな風に。小さな達成の積み重ねが、やがて大きな蓄積になって一冊を終えることが出来る。

学習の間に、疲れたら小休憩することをお勧めしたい。出来れば少し眠るのが良い。眠っている間にも、脳が反復してくれることがある。夢に出るのだ。

加えて、これは大事なことなのだけれど、勉強する対象が大好き、もしくは、ものすごく興味がある、という状態をキープし続けること。
この言語を学べたらあの歌詞の意味が分かる、映画をそのまま楽しめる、美文と噂の文体を味わえる。数式を解くと爽快感があって楽しい。
そんなふうにモチベーションを保つ。

自分に合った方法にカスタマイズ出来て、いつでも方向転換出来るのも独学の強みだ。それまでの学習方法ではあまり飲み込めなかったなら、原因を考えて改善すれば良い。
例えば、夜は疲れていて頭に参考書の内容が入ってこない。
ならば、夜は出来るだけ早く眠って、早朝から勉強してみる。
語学参考書に音源がなく、発音に自信がない。ならば、次に買う参考書は音源付きにする。

なんだか随分と偉そうな断定口調で語ってきたけれど、もちろん、それぞれ好きな向いているやり方で学習するのが一番効率的だろうし、ストレスも少ないと思う。自習と先生について教わることを併用しても良い。
ここに書いているのは、好きなように学習する方法の一つの案に過ぎない。「嫌だよん」と思ったらやらない方がいい。


最後に、皆さんの学習が幸せで楽しく、実り多いものになりますように。
そして私もそろそろ何か、独学しようかな。

(偉そうな文章終わり。偉そうごっこ、楽しいけど自分が何者でもないことに猛烈な後ろめたさを感じますね…。恐る恐る公開してみました。読んでくださって、ありがとうございます。)

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