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少々のインフレでパニックになる必要はない

FRBがもっと大きく関心を持つべきは、労働市場の低迷によってもたらされる、人間にとっての真の不幸である。

アラン・S・ブラインダー著
2021年3月15日 午後6時40分(米国東部時間)

 先日の夜、我が家の窓の前を債券自警団達が颯爽と駆け抜けていったが、金融界のポール・リビア達のように「インフレが来るぞ!」と叫んでいたのだろうか?1990年代以降、そのような姿はトンと見られなくなった。しかし、債券トレーダー達は今、インフレ率の上昇見通しに怯えているようだ。これは我々のように穏やかに暮らす、普通の人々も心配すべきことなのだろうか?

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