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〈奪るもの〉と〈与えるもの〉 ー闇金ウシジマくん論ー

 ※『闇金ウシジマくん』の最終話までのストーリーについての記載があります。未読の方は注意して下さい。 

  強い国は弱い国から奪い、
  資本家は労働者から奪い、
  政治家は国民から奪う。
  世の中は奪い合いだ。

  奪るか奪られるかなら、
  俺は奪る方を選ぶ!

闇金業者の丑嶋は、まさにこの台詞の通り、ありとあらゆる方法で、
金に困った債務者たちから金を奪って奪って奪い尽くす。
なぜなら、この弱肉強食の社会では、「奪るもの」にならなければ、逆に「奪られるもの」に転落してしまうからだ。

しかし、丑嶋は自身の言葉の通り最後まで「奪るもの」であり続けられたのだろうか。

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