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歌舞伎初心者にはシネマ歌舞伎もおすすめしたい

興奮冷めやらぬ夜11時。
今日はシネマ歌舞伎で坂東玉三郎さんの『海神別荘』と『高野聖』を見に行ってきました。

もうね、坂東玉三郎さんの美しさですよ。
そこらの女性では誰も太刀打ちできない、まさに「理想的な女性」の美しさ。あんな美女がいた日には、傾く城がいくつあっても足りやしません。

今、玉三郎さん演じる泉鏡花作品を4作品上映するという企画が開催されているんですが、泉鏡花の小説もとても好きで、玉三郎さんもとても好きで、この二つの組み合わせはもう垂涎ものなわけです。

泉鏡花作品の中に出てくる女性は妖艶、それでいて純粋。玉三郎さん演じる女性はまさに幻想的な世界観にぴったりで、ぐぐぐと別世界に惹きこまれます。


ところで、シネマ歌舞伎というものを初めて見ました。
実を言うと玉三郎さんの美しさを知ったのは最近のことで、歌舞伎自体もまだあまり詳しくありません。

シネマ歌舞伎と聞いて、勝手に「固定カメラで撮影した過去の舞台を大きいスクリーンで見る会」だと思っていたのですが、良い意味で裏切られました。

まず、冒頭は玉三郎さんのインタビューから始まります。泉鏡花について、上映作品についてを語ってくれる。裏側の稽古のシーンも映ったりして、ドキュメンタリーになっています。

次に、固定カメラではなく登場人物のアップもあり、まるで映画を見ているよう。一部編集されているところもあって、なるほど「シネマ」歌舞伎です。

歌舞伎って昔の言葉で何言ってるかわからない、とか、漠然と難しそう、というイメージがあったのですが、シネマ歌舞伎であれば視点が指定されるので、結構ストーリーを追いやすいのです。

舞台の臨場感がやっぱり欲しいなぁという気持ちはありつつも、役者さんの細かい表情がしっかり映るので、(何言ってるかよくわからなくても)登場人物の心情もわかりやすい。

あとは、映画価格で楽しめるというのもありがたいですよね。

ということで。
歌舞伎通ではない、というかビギナーの私も十分楽しめましたので、歌舞伎ちょっと気になってるなー(でもハードル高いんだよなー)って方にはおすすめです。そして見に行くなら今!玉三郎さん!!

ではまた~

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