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ヨッパライの特権

私はお酒が好きだ。
(ほぼ毎日飲み、時々ブラックアウトしている)
(まだアル中ではないと信じている)
バーやレストラン、居酒屋もいいけれど、落ち着くのはスナック。
一人客同士のセッションというか化学反応が、同じ顔触れでも毎回違ってめちゃくちゃ楽しい。
一人でも行きたくなるお店は家よりも安心感があるかもしれない(気配りや思いやりに秀でた魅力的なオーナーと、その人柄が反映された素敵な常連様が多いので)

ヨッパライの仲間内ではたくさんお酒が飲めるというだけで尊敬される。
さらにコミュニケーション力が高いとかなりもてはやされる。
そして年配の方が多く集っていた場合は、女性や若いというだけでご馳走していただける幸運にも恵まれる。
(ありがとう!昭和の慣習)
さらに嬉しいのは、ヨッパライの飲み友達認定ハードルが低いところ。
行きつけのお店の常連様たちはハイスペック集団のくせに、学歴や職種など全く気にしていない。
少しは気にしてくださいと言いたくなるほど無邪気だ。
公立中学校のように生活レベルも能力もバラバラな人種が集まっているけれど、皆かなり仲良くやっている。
(年齢が二十代から八十代までいるから、中学というよりは親戚の集まりみたいなものかな。みんな気持ちは永遠の十四歳らしいけど)

私が好んで行くお店にはマウンティングする人がいない。
(それどころか率先してアホになりたがる)
自慢話も悪口もなし。
そういう異分子がきたら、ご丁寧に排除。
ただひたすら楽しむだけの時間に、過去の栄光を持ち込むのはご法度だし、所属している会社や肩書きの自慢もご遠慮願っております。
これはどのお店もオーナー様のおかげです。
「酒の席ではみんな対等」
「お客様に上下はない」
差別も区別もしない素敵な人柄に感謝!

さて。
ヨッパライの特権。
それは何といっても老若男女、業界業種、人種問わずに知り合えること。
オフィス(自分の所属している偏った業界/環境)と家の往復だけでは出会えない人々。
異業種、異文化、何でも交流。
好奇心旺盛にお酒を追求し、出会うことができた人々からは人生訓を聞き、一期一会を堪能する。
しらふでは語れないこと、聞けないこと。
ドキュメンタリーのインタビュアー気分。
雲の上の人(高嶺の花)とサシ飲みができる喜び。
子供に恵まれなかった私にとっては飲み屋さんで知り合った若い人から「オカン」と呼んでもらえることも幸せである。
お堅い話からただのバカ話、少し大人な会話もOK!
そして旅行に出かけているわけでもないのに、気付けばそれぞれの地元言葉(方言)が飛び交って何が何やら「ここはどこ?」状態になっている面白さ。
「ぶち可愛いじゃろ」に「めんこい」と返し、「かまん、かまん」と「かまへん、かまへん」に「噛む?」とキョトン顔の人がこれまた「かいらしー」のです。
(どなたか標準語の字幕をお願いします!)笑

We Are The World
人類みな知り合い
同じ青春は味わっていないけど
同じ志は持っていないけど
楽しく飲もうぜ

そんなこんなで、ヨッパライはやめられません。
もちろん人それぞれ、向き不向き(得手不得手)好みもあれば環境の違いもありますから押しつけはできませんが、新しい扉を開ける機会があればぜひ経験してみてください。

では、今夜も大いに飲み明かしたいと思います。


本日はここまで。
おおきに。
さて。
「猫のように生きる」とは?
好奇心旺盛にね!

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