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おじいワンについてのご報告


いつも拙い文章ながらフォローやいいねをありがとうございます。
過去日記には登場するのに日常投稿にはおじいワンが登場しないな?なんて事にお気づきの方がいるかどうか分かりませんが、実はnoteアカウントを立ち上げた次の日3月3日に虹の橋を渡って行きました。17歳でした。

正直はじめたばかりで報告すべきか悩みました。
でも彼無くしてまるちゃんひめちゃんについて語ることはできないし、泣かないで文を打てるようになったので今ここで報告すべきと判断しました。

変わった名前ゆえ身バレ防止のためにおじいワンの名前は伏せていましたが、名前はれふとといいます。
れふとは、私が高校生になった頃に知り合いのお家から我が家にやってきました。れふとが生まれる半年前にお兄ちゃんに当たる犬(らいと)が生まれ、その子をお迎えした事がきっかけでした。
というのも、らいとは逆子だったため誕生の際に産道で引っかかってしまい飼い主様が介助して生まれました。その際に神経を損傷していたようで成長にともない障害が出始めました。
原因を突き止めるまで病院を何件も受診し、ヤブ医者に当たってくる病と診断されご飯の量を制限されたり、そのために栄養が足りず毛が抜け始めてしまったり、飼い主が無知なばかりに可哀想な思いをさせたなと今でも思います。原因がわかってからはお薬で治療。寛解。お腹を出してひっくり返って寝る事もできるようになり、障害がありながらも14年生きてくれました。

らいとに障害があると分かると譲ってくれた知り合いが引き取ると言ってきました。
でもその頃にはもうすでに我が家の一員になっていたらいと。特に母が可愛がっていて、この子がいないのは考えられないからウチで最期まで面倒をみますとお断りをしました。すると「では今また子犬が生まれたのでもう1匹貰ってくれないか」という流れで我が家にやってきたのがれふとでした。

有り余る元気。子犬ってこんなに動くのかと驚愕しました。
2匹お揃いのおもちゃをあげるとらいとの分も取ってしまったり、乗れないと思っていたテーブルの上に乗り、置いてあった干し芋を半分以上平らげお腹いっぱいでひっくり返って寝ていたり、朝起きたらリビング一面ティシュで白の世界なんてこともありました。本当に手のかかるやんちゃ坊主でした。

そんなやんちゃ坊主も歳を重ね、らいとを見送り、その数ヶ月後に血尿。診断の結果、膀胱に腫瘍が見つかりました。主治医には「もって一年」と余命宣告を受けました。年齢が年齢なので手術はせずお薬と毎月の通院で治療することになりました。
毎日の投薬も毎月の通院も頑張ってくれて、会陰ヘルニアや前立腺の肥大など重ねて別の症状がではじめても余命宣告から2年以上一緒に過ごす事ができました。

2月の診察時に先生に「この子の痩せ方は病気もあるけど、どちらかというと老衰に近いかもしれないですね」と言われ、次の週くらいからだんだんと足が立たなくなり、トイレが間に合わなくなりオムツへ移行。
ご飯の食べが悪くなって、好きなうどんもパスタもササミもお芋も口に入れなくなり、ゆっくりと命を終える準備をしているようでした。
最後に食べたのはハム1枚。塩分なんて気にせずに口に運ぶなら何枚でもあげたらよかったと後悔しています。

れふとが亡くなった日は、祖父の一周忌でした。
不謹慎かとも思ったけどお坊さんがお経を唱えている時に「仏様が実際にいらっしゃるのなら、どうかあの子を苦しませず、痛い思いもせず、可能なら眠るように導いてあげてください」とお願いしました。
その声を聞いていたのかは定かじゃないけど本当に静かに命を閉じていきました。

家族みんな家にいる時で、でも法事の疲れで休んでいたためハッと気づいた時には息を引き取った後でした。小さく微かに動いていたお腹が動いていない。慌てました。
触るとまだ温かく、今しがたまで生きていたことが分かり、ゆすり動かせば戻ってくるのではないかと何度も声をかけたけど、戻ってはきませんでした。

とても穏やかな顔をしていて、普段のれふとの日常の中で命を終えられたのかと思うと、看取れなかったことは残念だけど家族が揃っていることで安心していられたんじゃないかと前向きに受け取る事にしました。
それと同時に本当に仏様がれふとの様子を見にきてくれて、今なら夢うつつと苦しまず案内できると判断して導いてくれたのかもしれない。

れふのいない日常にだんだんと慣れつつあるけれど、あまりにも寂しい。
もう触れられないと思うと17年と長い年月をともに過ごしたくせに、一緒に過ごした時間は本当は長い長い夢だったんじゃないかと思うほど幻に近いものに変わっていきます。

こうして思い出していくと会いたさから泣けてきました。
今頃はらいとやお母さんお父さん、妹たちと合流して元気に駆け回っていると思います。お腹いっぱい食べてるといいな。でもいつでも寂しくなったら帰ってきてほしいし、いつでも会いにきてほしい。私は霊感がないのでわからないかもしれないけどまるとひめは気づくはず。
まだまだ過去日記でワンとして登場する事もあると思いますが、一度しっかりご報告をさせていただきました。

まるちゃんひめちゃんといい関係を築いてくれてありがとう。
らいとのことも支えてくれてありがとう。
甥っ子たちの成長も一緒に見守ってくれてありがとう。
私たちにたくさんの時間をくれてありがとう。
いっぱい頑張りました。もう苦いお薬も気持ち悪いエコーもないよ。

またいつか、必ず会いましょう。待ってて。

若かりしれふと

薄味

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