MtGキューブカード評価-青編
色の特徴と調整傾向
ドローと打ち消しが特徴的な色。カードをドローする手段に長ける。本ドラフトはハイランダー形式のため、いかに強力なカードにアクセスできるかが重要となる。反面除去が少なくバウンスと打ち消しを持ってクリーチャーを排除していく必要があるためプレイが少し難しい。ピックの際は、除去と戦闘力の少なさを他の色でカバーできるようにしたい。
評価段階
個別評価
ボムレア
象形の守り手
5/3飛行という優秀なスタッツに加えてターン1の除去耐性も備えている。除去の限られるリミテッドでは対処が非常に難しく、タフネスも3とはいえ飛行を持っているため戦闘でも倒しづらい。おまけに苦労して倒しても不朽でもう一度出てくるので相手からしたらたまったものではない。相手によってはこれ一枚で完封することもできるため、ピック出来たら無理にでも入れることを検討しよう。
支配魔法
プール中唯一のコントロール奪取カード。コントロールを奪うということは、除去と戦力増強を一度にできるということで撃つだけでアドバンテージとなる。相手のサイズの大きいクリーチャーを奪えればそれだけでゲームエンド級の差がつく。尚、間違えやすいが、アップキープを迎えるまでが召喚酔いのため、前のターンに出されたクリーチャーを奪ってもすぐに殴れないことには注意。
ノータイム
ファントム・スティード
少し変則的なブリンク効果を持つ。ETB持ちを逃がせば攻撃する度にコピーのトークンが生成されるため、爆発的なアドバンテージを狙える。しかし基本的には除去されそうなクリーチャーやブロックで破壊が確定しているクリーチャーを逃がすだけでも十分強いので、無理にコンボは狙わず撃ちどころを見極めたい。
熟考漂い
出すだけで2ドローもできるフライヤー。想起コストで唱えればソーサリーのように扱うこともできるが、リミテッドでは2/2飛行は戦力としてはかなり強いため、できれば5マナで出したい。このプールではブリンクカードも多いため、そちらとのコンボも是非狙っていきたい。
二重視
コピー効果を2つ持つカード。条件を満たすと両方選ぶことができる。両方を選べるとクリーチャー2体分になれるため相当強いカード。そうでなくても、インスタントタイミングでクリーチャーが出ることはかなり強い行動なため、自分や相手の大型のクリーチャーをコピーして返り討ちにするだけで強力。また、一つ目の効果の対象は呪文であるため、プレインズウォーカー等もコピーすることができるのもポイント。
優先
コー追われの物あさり
シャドーはプール中にこのカードしか存在しないため、実質的にブロックされない能力を持つ。クロックを刻みながらルーティングさせることができる。毎ターン安全にライフを削りながら手札を回転させられるのは強力。クリーチャー強化とも相性がいい。
明日の見張り
アドバンテージを稼ぎながら戦力を増強できる。4枚から選べるためデッキ内に眠っているボムレアを持ってきやすい。また、2/1というスタッツも強く、ブロッカーとして非常に優秀。ただし、手札に加わるまでにタイムラグがある点、タップインのためすぐにブロッカーとして使うことができない点には注意。できるだけ序盤で出すか、別途生贄カードと組み合わせたい。
雲族の予見者
出すだけでアドバンテージを得られるフライヤー。白の鼓舞する監視者と同じような効果を持ち当然こちらも強力。クリーチャーのスタッツの低い青ではいかに飛行で戦闘を回避するかが重要なため、青を選ぶなら優先的にピックしていきたい。
羽づくろう勇者
3マナで2/2飛行と1/1バニラが並ぶかなりのコストパフォーマンスを持つ。リミテッドにおいては飛行という点としても数並べられる点としても非常に有用。特に青でクリーチャーを横に並べられるのは貴重で、青を選ぶなら是非ピックしたい。
臓器の貯め込み屋
キャントリップと墓地肥やしを同時に行えるデドダムのようなカード。3枚から手札に加えるカードと墓地に置くカードを選べるため、有用なカードを引き込みつつ墓地戦術とシナジーが見込める。パワーが3ある点も強く、手札を減らさずに相手の中級クリーチャーと相打ちを狙える。デッキを選ばずに使えるため、序盤の方向性が決まっていない段階でもピックしやすい。
造物の学者、ヴェンセール
自分相手種類問わずなんでもバウンスできる汎用性の高い能力を持つ。呪文も対象にできるため、差し戻しのように扱うこともできる。瞬速を持っているため奇襲性が高く、テンポ面でも優秀な非常に優れたクリーチャー。汎用性が高く使い勝手は良いが、4マナと少し重めな点には注意したい。
対抗呪文
なんでも打ち消すことができる。除去のない青では実質的にこれが除去枠となるため青を選ぶなら優先度は高め。ただしダブルシンボルと色拘束が強めな点には注意。序盤には少し撃ちづらく、タッチでは少し使いづらいため、ピックする際はしっかり青のカードを集めたい。
マナ漏出
条件付きの打ち消し。とは言え、序盤ではほとんど確定カウンターとして使える。終盤でも3マナを残して呪文を唱えるのは少し難しく、大型の呪文に対して撃てば確定カウンターとして使える。対抗呪文と比較した際に色拘束が薄くなった利点がかなり大きく、序盤からでも使いやすい。両方同じパックで出た際はデッキの青の比率によってどちらを選ぶかを考えたい。
記憶の欠落
無条件でなんでも打ち消せるがすぐにまたそのカードを引かれてしまう。そのため、打ち消しというよりは相手のターンを飛ばすような目的で使うことになる。また、ドローロックできる点を活かして相手が土地を置けなかったターンに撃つことで、相手にマナスクリューを起こさせるテクニックもある。
衝動
4枚から選べるのは強い。引きムラとの勝負になるリミテッドではこれを引けるだけでその後の展開が楽になる。このカードを使う際は打ち消しを臭わせるためにマナを立てたままターンを渡し、相手ターンの終了時に撃つようにしたい。(土地を置けなかった場合を除く)
至高の意思
1マナ増えたかわりにマナ漏出と衝動を選べるようになった。1マナ増えたとはいえ、そもそもどちらもリミテッドとしてはオーバーパワーのため当然のように強い。打ち消しを構えながら相手が動かなければドローという動きを1枚でできるため非常に噛み合っている。
多元宇宙の警告
デッキを最大4枚も掘り進めることができる強力なドローソース。予顕を持っているため非常に使いやすく、2ターン目に予顕できていれば次のターンにマナスクリューを起こしていたとしても高確率で土地を引き込むことができる。
鏡映魔道士、ジェイス
キッカーすることでコピーを生み出すことができる。占術で低コストのカードを仕込み、下の効果でドローするといった動きが基本となる。占術でカードを仕込む際は是非土地を狙いたい。土地がめくれれば忠誠度カウンターの支払いが0となるためである。土地がめくれれば宇宙ですよ。除去されそうな気配を感じたら自爆覚悟で一斉ドローを狙おう。そもそも2,3枚ドローできた時点で仕事としては十分である。
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