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MtGキューブカード評価-黒編

序文
白編
青編
赤編
緑編
多色+無色編

色の特徴と調整傾向

除去とリアニメイトが特徴的な色。除去カードが優秀かつ数が多いため、相手の厄介なクリーチャーやプレインズウォーカーを排除しながら戦うことができる。ファッティは優秀なものが揃っているが、ウィニーの戦闘力に欠ける。ピックの際は、序盤を上手くやり過ごせるように他の色で除去を増やしたり、クリーチャーを横に並べられる手段をカバーしたりしたい。

評価段階

・ボムレア
ゲームを終わらせるパワーを持つカード。基本見つけたら即ピック。色を変えるor足してでも使う価値がある。

・ノータイム
初手級。ピック優先度としてはボムレアとほとんど差はないが、一枚でゲームを終わらせる力があるかどうかで差別化している。

・優先
1~4手目の、『進むべき色を探るタイミング』でその目安となるカード。色が固まってきたら他色の優先よりも自色のカードを取って主張をした方が良い可能性もある。

個別評価

ボムレア

血瓶の調達者
4/5/6飛行トランプルというイカれたスタッツを持つ。かわりに相手に血トークンを渡してしまうデメリットを持つが、それ単体では直接的なハンドアドバンテージにはならず、自身の強化にも繋がるため、ペナルティとしては些細な問題である。4ターン目にこれが着地してしまうとそのままゲームを終わらせてしまうパワーを持つが、ダブルシンボルと色拘束が少しきついため、デッキに入れる際は十分に黒マナを出せるように土地を調整したい。

害悪の機械巨人
出すだけで無条件でクリーチャーを破壊できる。おまけになぜかライフゲインまでついてる。相手の大型クリーチャーを破壊できればそれだけで盤面とライフが有利になる上に、威迫が通りやすくなるので効果も噛み合っている。フィニッシャーとして非常に強力なため、ピックできたら是非黒を選びたい。

灯の再覚醒、オブ・ニクシリス
ドローとクリーチャー破壊ができる非常に強力なプレインズウォーカー。基本的には+1能力でドローエンジンとして使用することになる。戦場に出てすぐに起動すれば忠誠度を6まで持っていけるのも優秀で、火力やクリーチャーに除去されにくい。これだけでも強力なのに、クリーチャー破壊効果までついているため隙がない。コストはやや重いが、能力にクセがなく非常に扱いやすいため、見つけ次第即ピックで問題ない。

ノータイム

冥府の掌握
ライブロスこそあるものの、2マナシングルシンボルでクリーチャーをなんでも破壊と本ドラフト最高峰の除去カード。他にゲームを破壊するレベルのボムレアがなければ取らない理由がなく、逆にこれが流れてくるようであれば黒が空いていると思ってもいいかもしれない。

戦慄衆の侵略
毎ターン1点のライフを犠牲に動員を行う。一度おいてしまえばあとは勝手に戦力が増強されていくのでリミテッドにおいては非常に強力。死んでもすぐに帰ってくるのでブロッカーや生贄要員としても使いやすい。また、放置したらしたでどんどんサイズが大きくなっていくため相手もいつまでも無視できない。ただし、毎ターン1点のライフロスは結構馬鹿にならないので置いた場合はできるだけ勝負が長引かないように注意。

優先

ウーナのうろつく者
2マナでパワー3の飛行持ちと非常に優秀なコストパフォーマンスを持つ。2ターン目にこれが着地できればものすごい勢いでライフを削ってくれる。当然デメリット持ちだが、相手からしてみれば手札1枚でライフ2点を守るのは割に合わない場合が多く、自分が損するわけでもないためほとんど気にならない。下級クリーチャーのアタッカーに乏しい黒においては飛び抜けて優秀な性能のため、黒を選ぶならとても頼れる存在となる。

吸血鬼の夜鷲
3つのキーワード能力を持っているフライヤー。リミテッドにおいて強力とされる飛行と絆魂を持つため強力。クロックを刻むだけで毎ターン4点のライフ差をつけることができる。また、接死を持つためブロッカーとしても非常に優秀。攻守ともに隙がないが、色拘束がきつい点には注意。黒が少ないなら取らない方が無難かもしれない。

ファイレクシアのガルガンチュア
カードアドバンテージの取れる大型クリーチャー。サイズは少し心許ないが、2ドローのおまけとして考えれば十分。基本的に大型のクリーチャーは除去されてしまった時のダメージが大きいが、このクリーチャーは出すだけでアドバンテージが確定しているためそこまで痛手にならない。

致命的な一押し
1マナの除去カード。コストが軽いため非常に扱いやすい。5マナ以上のクリーチャーには触れないが、本ドラフトでは4マナ以下のクリーチャーがほとんどであるため、1マナの性能としては破格だろう。ただしリミテッドでは、紛争を達成するのは少し難しく、工夫がいる。進化する未開地や宝物トークン等とは好相性なので、そういったカードも合わせて取りたい。

最期の一花
2マナの軽量除去。キッカーすることで修正量が3倍になる。修正値は低いが、厄介な小型クリーチャーのほとんどを除去できるため、使い勝手は良い。そのままでも使いやすいが、キッカーのコストを簡単に用意できるようなデッキにすると尚良いため、相性のいいカードは狙っていきたい。

英雄の破滅
ダブルシンボルと色拘束はきついが、制限なしにクリーチャーを破壊できる。更にプレインズウォーカーまで対象とできるため、除去としての優先度は高い。このカードに限ったことではないが、多色土地の少ないリミテッドでは軽量マナのダブルシンボルは思ってるよりも使いづらいため、ピックする際はしっかり同じ色の枚数を取ってデッキ内の比率を高めたい。

死滅都市の開封
クリーチャーを最大2体回収できるインスタント。リミテッドでは墓地回収は、対処されてしまった強力なクリーチャーを使いまわせるため単純に強力。そうでなくても2体回収できればアドバンテージも稼げる。また、切削がついているため、墓地に十分なクリーチャーが落ちていなくてもドローカードのように扱うこともできる。

命を奪う嘲笑
英雄の破滅に宝物トークンがついた。黒においては、宝物トークンは単にマナ加速だけでなく様々な生贄要員として使えるため非常に便利。先述した致命的な一押しや最期の一花ともシナジーするため、是非合わせて取りたい。

残忍な切断
探査付きの除去。そのまま唱えるには重いが、実際には1〜2マナ程度で唱えることになるため非常にコストパフォーマンスが良い。ただし、積極的な墓地肥やしの少ないリミテッドでは、基本的には中盤以降に使用することになる。これを取る際は、脱出持ちのクリーチャーと相性が悪い点には注意。

苦い真理
色を注ぎ込むことでドローする枚数が増える。3色支払えば、3マナ3ドローと破格のコストパフォーマンスを得る。本ドラフトでは、ここまでのアドバンテージを得るカードは全体で見ても少ないため、非常に強力。ピックする際は確実に3色支払えるように、多色土地も積極的にピックしておきたい。

べハルの祭壇
一度置いてしまえば、毎ターンリアニメイトを狙えるアーティファクト。強力なクリーチャーの枚数の少ないリミテッドにおいては、それを使いまわせるリアニメイトはやはり強力。また、出来事で4/1のスケルトントークンを出せることも優秀。威迫を持っているため、3ターン目にこれを出せれば、一気にライフを削りにいける。


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