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「宝石の国」を見て思うこと。

「宝石の国」のアニメを見ました!
全話12話一気見です。
何事ものんびりタイプの身としてはハイスピードでの視聴でしょうか。
いつもながらアニメも好きやなぁ。

原作の方は申し訳ありませんが、存じ上げておりません。
知識0で、全くもっての初見アニメ。
ゆえに先入観なしで入り込めることができました。

様々な動画サイトで配信中とのことですが、
Switchでも視聴できるHuluで!


地上に存在する宝石たちが「月人(つきじん)」という敵対勢力との戦いを描いたアニメ。
宝石なんて「ダイヤモンド」くらいしかわかりませんが
「フォスフォフィライト」という舌噛みそうな名前の宝石が主人公です。


もろくて壊れやすく戦闘能力もないのだけど
なんとか前線に立って戦いたい、けど
その性質上、戦うことには向いていないと告げられます。かといって
他の仕事ができるわけでもない。やたらに主張するし、口うるさい。愛されてはいますが、頼りにはされていません。
明るく純粋で素直な性格で、早く役に立ちたい焦りもある中、シンシャという宝石の心の内を知った時に
フォスを取り巻く状況が変わっていきます。


登場人物も多いのですが声優陣も超豪華で
声を聞くだけで得した気分。特に主人公の心境の変化に合わせた声の変わりようはお見事。必聴です。


絵も地上の世界観がとても美しく心地がいい。
広い大空、草原を吹き抜ける風、大地の力強さ、草木一本一本まで
そのどれもが本当に生きているように丁寧に描かれています。世界そのものが、磨き上げられたジュエリーのよう。
一話の最後に「コンセプトアート」が公開され、よりググッとこの大地に引き寄せられていきます。

カメラワークも魅せ方が気持ちよかった。押したり引いたり見上げたり。余すところなく、この世界を味わったキブン。

肝心の戦闘シーンはCGも絡めて、ハイスピードで行われ月人との戦闘は爽快感が抜群。よくぞここまで表現してくださったなぁと仕切りに感心しました。

呪術廻戦でも思いましたが、最近のアニメって
戦闘シーンがめちゃくちゃかっこいいすよ。

中性的なデザインで描かれたキャラクターたちが
パワフルに走り回り、物おじせず月人たちに立ち向かう姿は
華麗で美しくもありますが、負けてしまえば、バラバラに砕かれ
月に連れ去られてしまう様は、儚く残酷でもあります。

彼らは鉱石ゆえに「死」の概念がありません。
戦いの中で「壊れる」ことはあっても「死ぬ」という恐怖は描かれない。
「死」の恐怖は我々が「生物」であることの証とも言えるかもしれません。

しかしやはり鉱物といえども「心」はあるようです。
心、と言っていいのかどうかわかりませんが、
彼たちも思い悩み、苦しんでいる。

フォスが、宝石と月人と関わり合う中で
心のうつりよう、うつろいゆく様が、ギリギリと音を立てるようにゆっくり引き裂かれていく。変わっていくもの、変わらないもの。その境界線にあるもの。
心の内側に宿る、人それぞれに抱えた問題は、外からはわからない。

理想と現実の、大きな隔たりを汲み取ったとき
心は大きく変わり、以前とは同じにはならない。
加工された宝石が、地中の中で眠っていた鉱物には戻らないように。

正直、この手の主人公、苦手なのですが。

先ほども書きましたが、戦闘シーンがめっちゃいいんです。月人との緊張感、お互いほぼワンパン、ハイスピードで大地を駆け抜ける気持ちよさ。
どうやら根っからゲーマーらしくどうしてもゲームだったら、と考えてしまいますね。すごい格ゲー向きなアニメ。

出来れば2Dが良いので、アークシステムワークスが格ゲー化してくれないかな。
アークシステムワークは、自社の売りをしっかりゲームに落とし込みながらも、ファン心理もちゃんと押さえてくるので、「作品」を大事にしてくれる印象があります。

2人1組の交代制で宝石たちにもそれぞれ特性があるみたいなので、
いい素材になりそう。

いやーリリースされたら絶対買う!
誰から極めようかな。やはり物語中一番の戦闘狂「ボルツ」辺りでしょうか。
素早く、攻撃力もあってコンボ繋げやすそう。

劇中ではバディは決まっていますが
ゲームならそこは自由にさせてもらいたいので、相方はこれまた攻撃特化型の「アンタークチサイト」がいいですね!
一撃が重たい重量級パワータイプ。ボルツの連撃で画面端にまで追いやってアンターでトドメ!あはー!!考えただけでも上がる!フォスは意外に防御型かな。


それはさておき。

心の葛藤やうつろいゆく様は
格ゲーでは書ききれない要素。心の細い部分、弱い部分をよくぞここまで描いてくださいました。現実は残酷でもありますが、美しくもあります。

しかし、外からは見えない心こそ人間が抱えた内なる宝石。
壊れやすく汚れやすいけれど、磨き続ければその輝きは永遠となり得るものです。磨き続けるのは苦しい事かもしれませんが、それが出来るのは人だけ。

無骨でゴツゴツした岩も磨き上げればリッパな宝石になる。繊細で砕けやすくともそのカケラたちは、いつも隣にいてなくなったりしません。拾い上げることができない程細かくなったとしても、そのどれもが紛れもなく自分自身です。


心の部分も「アークシステム」なら、こそばゆいとこ突いて丁寧に描いてくれるんだよなぁ…。


今回のお話はおしまいです。
最後まで読んでくださりありがとうございます。

コケでした〜。




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