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食育インストラクターは栄養士にとって役に立つのか?

マダム♡千壽は今はマイペースで暮らしているけど、これまで体当たり的に頑張って生きてきたの。
そのことはこちらに書いたので時間があったら読んでいただきたいわ。

で、今も変わらずいろんなことを学びたいしチャレンジしたいと思っているの。60から始めた日舞もそうなのよ。

いろんな学びがあるけれど興味あるものは片っ端から体験してみたいと思い、機会あるごとに調べているのね。

そんな中でちょっと気になった…
いや前々から気になっていた民間資格について調べてみたわ。

マダム♡千壽は民間資格について否定的ではないのよ。
かつて取得した資格で、カルチャー講師や出張セミナーをあちこちで開催していたんだもの。

でもこれはどうかと思う資格もあるのよね。
それがこちら。

食育指導の決定版!
服部幸應の食育インストラクター養成講座

この食育インストラクター養成講座は創業95年、通信講座大手「がくぶん」で購入できるのよね。

事業者 株式会社 学文社
代表者 三ツ井 清貴(ミツイ キヨタカ)
運営責任者 稲垣 映(イナガキ アキラ)
本社所在地 〒162-8717 東京都新宿区早稲田町5-4

それはそれでいいんだけど、この資格が役に立つのか、この続きがあるのかを調べてみたの。

栄養士にとって必要なのか、また誰の役に立つのか、世間の評判も調べたわ。またこれとは別に食育栄養インストラクターという資格があるのが分かったのよ。

ややこしいけどこの二つには大きな違いがあるの。
なのでそこまで説明するわね。


食育インストラクター資格はどこが発行しているのか?

食育インストラクター資格と言うなら発行している団体がある訳じゃない。

それが【NPO法人 日本食育インストラクター協会】なの。

ここの理事長が服部 幸應(服部学園 服部栄養専門学校 理事長・校長)氏。

上記のサイトの中で、食育インストラクターとは?と言うページがあって

"食育"を基礎から学び、日々の生活に活かし、広く推進・社会で活躍できる"食育"の指導者の証となる資格。
自分に合った方法で実践に役立つ真の"食育"を学びます。
(日本食育インストラクター協会より引用)

と言う説明があるのね。
で、その学びの段階があって、こうなっているのよ。

プライマリ→4級→3級→2級→1級

プライマリは、先ほどの【がくぶん】で通信講座になっているあの教材で学んだ人なの。

何とその先に4〜1級まで学びが続くんだから驚きよね。
先ほどのページにはそんなこと書いていないんだもの。

学ぶのにいくらかかるのか?

学ぶのにいくらかかるのかがまず知りたいじゃない。でも上記のサイトだとわかりにくいのよね。

なのでこちらのサイトから表をお借りしたわ。

プライマリー:
39,900円(受講料)+資格取得申請料6,480円

4級:
【推進校通学者の場合】 食育筆記試験21000円
【非通学者の場合】   食育筆記試験5,400円+実技試験5,400円

3級:
(受講料)10,000円+(受験料)5,400円=15,400円

2級:
【会員で食育筆記80点以上の場合】
(受講料)12,000円+(受験料)5,400円=17,400円
【非会員で食育筆記80点以上の場合】
(受講料)24,000円+(受験料)5,400円=29,400円
【会員で食育筆記80点以上かつ食育活動報告提出の場合】
(受講料12,000円+(受験料)1,080円=22,800円
【非会員で食育筆記80点以上かつ食育活動報告提出の場合】
(受講料)24,000円+(受験料)10,800円=34,800円

1級
【会員の場合】 (受講料)12,000円+(受験料)10,800円
【非会員の場合】(受講料)24,000円+(受験料)10,800円

最初は39,900円(受講料)なんだけど、その先どこを目指すのか、それにはいくらかかるのか、どれだけ時間も必要なのかよく調べなければ分からないわ。

じゃあ、この資格で何ができるのか、実際の声を聞きたいわよね。

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食育インストラクター資格で何ができるのか

結局食育インストラクターの資格を最後まで取ったら何ができるのか気になるわよね。

”・・・※そのため、「食育インストラクター」の資格だけ、単独で取得しても、仕事・求人は、全くなく、何の意味もありません・・・。”
だそうです。要は国家資格を持っていないと、授業もできないし就職もできないってこと。

食育アドバイザーや食育インストラクターについての質問に対するこちらの回答が参考になるかもしれないわね。

”あくまで民間の資格ですから、スキルアップに対しては良いと思いますが、それを資格に就労(違ってましたら、すいません)と言うのは難しいかと感じますね…。”

その通りかもしれないわね。
また上記の回答の中にこんな文章もあったわ。

”食育インストラクタープライマリー(がくぶん)で取りました。正直下級資格は意味ないです。私は上級資格を取りたかったので段階的にとらないと上が目指せないので、通信でとりました。内容は、ふだんの生活なり新聞なり読んでたらわかるような簡単なものでした。・・・”

普段から食事について関心を寄せている人なら、改めて学ぶ必要もなさそうな気もしてきたわ。

そもそも食育とは?いつから言われるようになったのか

そもそも「食育」って言葉をいつから言われるようになったと思う?

平成17年、食育に関する施策を計画的に進める「食育基本法」が国によって施行されてから「食育」と言う言葉が広まったのよ。

それから、食育インストラクターとか食育アドバイザーとか、食に関する民間資格ができたの。

食に関する正しい知識を、わかりやすく広く伝えるのは大事なことよ。

だから民間資格でもより多くの人が、食に関して学ぶことは全然悪くないし、むしろ子育て世代や食に関わっている人こそ学んだ方がいいと思うの。

だから誰でも学べるような、こういった資格があるのは、それはそれで全然いいと思うのよ。

で、栄養士はどうすればいいのかしら。

栄養士のための民間資格、食育栄養インストラクター

実は、栄養士のための民間資格、「食育”栄養”インストラクター」と言うものがあるのよね。

全国栄養士養成専門学校協議会が資格認定制度を始めたそう。

そもそも栄養士という資格は、厚生労働大臣が指定する栄養士養成施設を卒業する必要があるの。
独学では取得できないのよね。
で、その施設というのを大きく分けるとこれなのね。

・4年制大学
・短期大学(2年制・3年制)
・専門学校(2年制・3年制・4年制)

「食育”栄養”インストラクター」という資格は上記の施設のうち「専門学校」で学んでいる人向け(または卒業生向け)の資格なの。

全国栄養士養成専門学校協議会に掲載されている専門学校ね。

うーん、専門学校が短大や4年制大学と差別化を図るために作った資格と言えないこともないわね。

あるいは食育インストラクターに対抗してなのかしら?

食育についての知識を学ぶには

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いろいろ調べていて感じたことなのだけど、そもそも栄養士って普段から食については関心を持っているから、普通の人より情報集めているのよね。

それに自分なりの考え方や軸を持っていると思うの。

例えばどれくらいが食べ過ぎだとか、バランスが悪いとか感覚的にわかるじゃない。

そうでない人は、やはり食に関する知識が乏しいでしょ。
めちゃくちゃな食生活をしていたりするじゃない。

これまで食に関する知識が無くて、改めてきちんと食と向き合いたいという人にとっては、食育インストラクターなどで食に関する知識を学ぶのは全然良いことだと思うの。

それに特に子育てをする立場の方には、むしろ必要だと思うのよ。

栄養士には、プラスアルファで知識を増やしたいという場合にはあってもいいのかも知れないわね。

マダム♡千壽はどんな資格や学びでも、それを生かすも生かさないも自分次第だと思っているの。

どこで生かすか、何に生かすか、目的があるのならどんな資格も役に立つのよね。

食育インストラクターには興味がないけれど、がくぶんさんには他に面白そうな資格がいっぱいあるから、またそちらも紹介するわね。

こちらにもまとめてみたので、よかったら読んでみてね。


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