ArcというブラウザのUI
ここのところブラウザはArcというのを紹介してもらって使ってる
Arc自身はあまり大っぴらにユーザーを募集しているわけではない（招待制）。なので特に宣伝というわけではなく、Arcが持っているUIの現代Webへの最適化がなるほどの嵐なので、良さを感じたところを並べてみる。
持ってない人は大まかなUIを動画で見るしかない
2023-07-26 追記：この記事出した数時間後に招待制をやめてPublicになったらしいので誰でも使えます
URLバーはもっと短くていい
URLバーと言えば伝統的に真ん中上という特等席に鎮座したテキストフィールドです。Webページの一番の属性だから仕方ないね。
SafariではURLをデフォルトで「ドメインだけ表示する」という思い切った表現をしていて見た目がシンプル。
ディレクトリで区切られる無料レンタルホームページ全盛でもない現代の世の中では、ドメイン = 今居るWebサイトで情報としてはほぼ正解なので情報としては十分という判断だと思う。細かいパラメータは興味のあるタイミングにクリックすれば見れる。開発者でない限りはそれで事足りるはず。自分は開発者なので全部表示してる。
その断捨離をArc Browserは更に進歩させていて、URLバーはもっと短くていい。ドメインも各位こだわってシンプルなものを取得してるし、ドメインを表示するだけなら240pxくらいでいいんじゃない？ということで横幅240pxくらいになってます。
この長さならなんとサイドバーに置けちゃうし、ついでにタブもサイドバーに置けば、上下に何も無くなってすっきり。
昔はモニター自体が横幅800だったりして両脇に何も置かないというのがUIとしては大事で、Webも800px以上の横幅で見ろよというデザインだったのでUIはどんどん上に積み重ねるしかなくて。有名なツール盛り盛りInternet Explorerの悲劇みたいになりがちだった。最近のモニターでWebを見る時に横幅が余らないというのは中々無い。むしろ昨今はspacingがデザインにおいて重要視されてきて、Webサイトはどんどん縦に伸び伸びしており、ついでにスマホも縦に成長してるし、横にUIを置いて縦幅を確保するのは合理的に思える。
どうでもいいけどFirefoxかなんかで検索バーからGoogle検索をできるのを見た時UIの革命だと思った記憶がある。昔あったMSN Browserは検索バーが別にあって、虹色の蝶々が飛んでてね、きれいだったね。
タブはどうせ大量に開くので縦に並べる
タブは用が済んだら閉じなければいけないものでしょうか
閉じたら何をやっていたのかを忘れてしまう気がして閉じられない
ブラウザのタブ列を開きすぎて整理しないことは部屋を片付けないのと同程度の罪とされています。
Arc Browserはお気に入り / 固定タブ / 開いているタブ行（縦なので行）をシームレスに表示すすることで利用者の「タブ開きすぎちゃってるなあ」という感覚から開放してくれる。なぜならお気に入りの一覧で最初からタブ行は元々ごちゃついているから。
あと縦列になるとどれだけ開いてもページタイトルが潰れないからいいですね。
複数アカウント持ちにやさしい
Chromeでは仕事用/個人用などでプロファイルを分けるには、別のウィンドウを開くという操作で達成していました。Arcにはスペースという概念があり、これがプロファイルの分離をしてくれます。GUI上でこれはサイドバーのタブとして表現されていて、スッとswipeすればプロファイルが切り替わって便利。
複数のプロファイルを一つのPCで管理している人はどの程度の割合で居るのかは詳しくないものの、少なくとも自分にはとてもありがたい機能。
Chromeをメインで使っていた時は、外部アプリケーションからURLリンクを踏む際、どちらのアカウントで開かれるかは運任せだった。最後にアクティブになっていたウィンドウが優先されると思いきや、そうでないときもある。なんでだろう…
Arc Browserだと、外部リンクを踏むとまず現れるのは現在アクティブになっているプロファイルでの新規ウィンドウ。その右上には"Open in [Account]"というドロップダウンメニューがあり、「別のプロファイルで同じURLを開き直す」というアクションを行える。この機能はとてもありがたい。
まとめ
ブラウザというのはWebがメインコンテンツであって、操作部分をいかに邪魔にならないように配置してコンテンツを表示するキャンパス部分を広く取れるようにするのが大事。なのは前提として、必要なのは横幅じゃなくて縦幅じゃない？という判断でUIをまとめたArcは偉いと思う。
その他使いにくい所も色々あるので両手を挙げてオススメするかと言うとうーん？なんだけど、UIのコンセプトには良さを感じ続けているのでしばらく使い続けると思います。
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