実習先で祖父と Day12
2022/01/19
祖父とチョコレートを食べた。
栄養士さんに、昨日、食べてもいいか聞いたそうだ。
そういえば昨日、
と言っていた。今日、許可がでたそうだ。
冷蔵庫からチョコレートを出していると、看護師さんが来た。
「血圧だけ測っていいですか~」
というので、どうぞどうぞ、と答えると、
続いて、「オムツも見せてもらっていいですか?」というので席を外すことにした。コンビニに行って時間をつぶしてから戻ると、ベットに横になっていた。
「チョコレートたべる?」と聞くと、うなづいた。
長方形のチョコレートを渡すと小さな1つをさらに、半分に折って、たべようとしていた。包み紙をとって、半分渡すと口に入れて、顔をしかめながら飲み込んでいた。
「痛い?」ときくと、痛くはないが、飲み込みづらいのだと言う。
でも食欲はあるようだ。もう半切れも食べていた。
「ななももらっていい?」と聞くと
と言ってくれた。
祖父とチョコレートを食べた。
化学放射線療法中は、飲み食いできないほど副作用がひどかったので、
「祖父をチョコレートを食べている」という事実が嬉しかった。
食道癌が今後、大きくなると、食道を完全に塞いでしまうことも考えうる。
そう考えると、今はまだ、幸せなのかもしれない。
1か月後のバレンタイン、もし祖父がまだここに入院していたら、チョコレートを渡したいな。
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