「愛されるための〇〇」ってのが苦手
こんにちは、ねこばすです。
昔から苦手なフレーズがあるんです。
嫌いというより苦手だったんだけど、最近はもはや嫌い。
それがタイトルにもある
「愛されるための〇〇」
私が子どもの頃は(昭和と平成初期)、「女性は愛されてなんぼ」という価値観がナチュラルに刷りこまれる時代でした。
今はそうじゃないと思っているのですが、この表現を見かける度に「はぁ~~、まだか」ってなっちゃうのです。
愛されたいという気持ちはもちろん私にもあります。
だけど、愛されることを目的に何かをするのがすごく苦手です。
「女性 愛される」で検索するとこのような表現を至るページで見ます。
●いつも笑顔
●聞き上手
●一途
●家庭的
●いつも前向き
●外見に気を遣う
●甘え上手
●思いやりがある
●彼のひとり時間を大切にしてくれる
などなど
「男性 愛される」で検索するとこんな感じ。
●聞き上手
●多忙でも会う時間を作ってくれる
●記念日を忘れない
●感謝の気持ちを伝える
●清潔感がある
●ポジティブ
●努力家
などなど
そりゃそうでしょう、こんな男女がいたらモテモテでしょう。
「モテたい」からこういった努力をするのは分かるんですよ。
色んな人にチヤホヤされるのが目的なら「頑張れ~!」って思えます。
だけど「一人の人に愛されるために努力をする」となると、、何か苦しいなって。
そもそも愛されることを目的にするのって辛くないですか?
(うまく説明できない気しかしませんが、書いてみます)
例えば、
いつも笑顔でいられる
ポジティブ
努力ができる
これは自己肯定感が関係すると思います。
つまり、愛されるためのポイントを押さられる人というのは、自己肯定感が高いということ。
だから、今更特段の努力をしなくたってできるんですよ。
何なら子どもの頃からそのように育ってきたので。
自然と愛され体質になっているから、本人は全く気にしていないし努力もしていないし、むしろ意識は違うところに向いている。
その自然体が愛されるのでしょう。
愛されることに執着をする必要がなく、相手のことを愛することができるから、愛しているから相手の話をよく聞くこともできるし、素直に信頼することもできる。
そして益々愛されるようになる。
一方で、自己肯定感が低い人の場合は「愛されること」が目的で、頑張って努力をして「愛されポイントを押さえにいく」わけです。
それで愛されると、やっと自己肯定感が上がってくる。承認欲求も満たされる。
相手からの態度によって自分の自己肯定感が上下する、自分の在り方を相手に委ねている状態と言えます。
それって、けっこう怖くないですか?
脆い土台の上に立派な家を建てている感じ。
例えば「浮気」という地震が来たら、どうなっちゃうのでしょうね。
本当は、愛されるために努力なんてする必要はないと思うのです。
どんなに表を整えたって中身がなければいずれ分かってしまいますしね。
人から愛される前に自分で自分のことを愛していないと意味がない。
人のこと癒す前に自分のこと癒さないと。
相手に依存した関係しか築けない。
(中にはそれで一生いける人もいるとは思いますが)
だけど、ネットでもハウツー本でも「愛され方」ばっかり伝えています。
それが私は苦手です。
愛され方を教える方が簡単ですよ。
むしろ「愛し方」を教えてほしいです。
人のことを心から愛せるってすごいことだから。
だって、(繰り返しになるけど)自分のことを愛していない人は人のことを愛せないから。
私もかつては「愛されたい」「愛されたい!」と思っていました。
ネットの記事も読み漁っていました。
その頃の私に言いたいです。
「そんな頑張らなくていいし、ちょっと冷静に考えてみな。なんでそんなに他人から愛されたいの?」
少し話はズレますが、いつだか仕事先の小学生(低学年)に言われたことがあります。
「褒められたくて頑張ったのに、なんで褒めてくれないんだよ!」
はなマルのついた宿題を見せてきた時の私の反応が薄かったからです。
(妹ちゃんのお世話に気を取られていた)
「あぁ、そうなっちゃうのはあまり良くないな」と思いました。
宿題をするのは自分のためであって、褒められるためにやることではありません。
褒められないと頑張れないという考えは、なるべく早く修正していきたいところです。
それと同じものを感じるのですよね。
「愛されたくて頑張ってきたのに、なんで愛されないの?!」ってなって必要以上に相手を痛めつけたり、人によっては自分のことを攻撃してしまったり。
それって何だか悲しいけれど、結果的にそういう方向に煽る記事や本が多いように感じています。
正直なところ、恋愛感情として誰からも愛されていない私の僻みもあります。
私ももっと自分のことを愛して、周りの人にも(恋愛でもそれ以外でも)愛情を溢れるほどに抱ける人になりたいです。
生涯まだまだ学びだな。答えはあるのか?
それでは、また。
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